野村証券元社員、顧客から現金だまし取った疑いで逮捕…架空の投資話で数千万円詐取か
老舗の証券会社で、職員による不祥事が続いている。
●野村証券に勤めていた社員が強盗殺人未遂と放火の罪で起訴された事件(広島)
●顧客から9700万円余だまし取る事件(岡山)
●トレーダーが日本国債の先物取引で価格不正操作
これを受けて奥田社長は、“私自身が先頭に立って信頼回復に努めていく”
と誓ったのが、昨年12月3日。
そして、会社は責任を明確化するとして
経営幹部10人が役員報酬を自主返上すると明らかにしたばかりだ。
野村証券 元社員の事件受け会見し陳謝 役員報酬を自主返上
今度は、「架空の投資話で顧客から現金をだまし取った」として、
2月6日、戸塚署(横浜)が、
元野村証券社員の職業不詳の男(30)を詐欺容疑で逮捕したと発表。
この会社は、一体何をする会社なのか。
会社の信用のうえに、犯罪者を養成する組織か?
三菱UFJの貸金庫問題もそうだが、
顧客は会社を信用して、金融取引をする。
しかし、どうやら犯罪組織に、
みすみす金を盗られるために預けているようなものだ。
不祥事は、これに限定しているとは、とても思えない。
会社の体質がそうなのだから、氷山の一角とみるべきだろう。
今回の事件に鑑み、
「経営幹部10人が役員報酬を自主返上」だけで、禊が済むとは思えない。
顧客も、しっかりと「NO」の意思表示をして、
市場から締め出しをしなければならないだろう。
犯罪者を子飼いしている企業には、鉄槌を加えるべきだ。
自身の財産は、自身で守らなければならない。