馬の殺処分は年間7千頭、「使い捨て」の現実 元騎手が始めた牧場

馬の殺処分は年間7千頭、「使い捨て」の現実 元騎手が始めた牧場(朝日新聞デジタル)

考えさせられた。
私たちに夢を与えてくれる馬が、
毎年こんなに殺処分されているとは知らなかつた。
功利主義で、利益を生まない道具は生きることさえ許されない。
そうした命を救うべく、
使命感に突き動かされた人が、利益度外視で始めた牧場。
その活動に共感して、後継者もできた。
様々なアイディアを出し合って、
牧場は新しい活動を模索し続けている。

働かざるもの食うべからず。

たしかに、競走馬の仕事はレースに出場することである。
その中で、勝ってなんぼの世界だ。
走るのが遅い馬、ケガをしてレースに出場できなくなった馬は、
ただ飯食いのお荷物である。
残された道が、馬肉として人に喰われることだと思うと切ない。

これを人間に置き換えてみればどうだ。
仕事ができない人間は、生産性がないから殺処分と言っているのと同じである。
障害を負った方が、福祉を受けることなく、
また、仕事で失敗ばかりして、成果を上げられない労働者も殺処分。

人間ならば、多様な可能性から、
それにチャレンジする機会が与えられるではないか。
スポーツがだめなら、頭脳で。
勉強がだめなら、人間的なやさしさで、
またウイットの効いた面白さでといった具合に、活躍の幅は広い。

競走馬としてダメな馬も、牧場で人を癒すことができる。
私たちも、そうした活動に協力すべく、
馬のことを知ることから始めなければならない。

新潟まで足を運び、馬たちと触れ合いたくなった。

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