「もう年齢を数えるのもやめた」 戦慄の「8050問題」ルポ コロナ禍で相談件数が5倍に(デイリー新潮)
「8020(ハチマルニイマル)運動」は、
いつまでもおいしいものを食べ続けるための元気な歯は、
日々の手入れからということで、
「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動である。
他方、同じような数字の羅列だが、「8050問題」は深刻だ。
80代の老親が、50代のニート化した子供と、
生活に行き詰まることを問題としている。
家庭内暴力を繰り返し、年金生活の老親の貯蓄を食いつぶす。
生活保護になることはまだしも、
親子ともに餓死したり、
無理心中に走るケースも少なくないという。
この問題は、老親が現役時代、社会的な地位につき、
裕福な家庭に見られる傾向があるという。
傍からは絵にかいたような幸福な家庭が、実はそうではなかった。
事実、40歳から64歳までの「中高年ひきこもり」が
推計61万3千人を数えるというから驚きだ。
周囲にSOSを発信できない家庭がこれだけある。
記憶に新しいところで、高齢の元農政事務次官が、
ニートで家庭内暴力を繰り返す息子を殺めたケースがある。
周囲に迷惑をかけたくないとの苦渋の選択だったというが…。
高度成長期、父親が企業戦士として猛烈に働き、
妻に家庭を任せきりにした家庭で、
子供が社会に適合できなくなったケースが少なくない。
親の責務とは何か。
少なくとも経済的な保証だけではないことは確かであろう。
健全な発育を促すため、精神的な部分に寄り添い、
親の生き様をつぶさに見せることも肝要だ。
子供は、「精神」と「経済」の2つが親から独立出来て、
初めて、大人として社会から認知される。
しかし身体だけが大きくなり、その2つが未成熟だから、
悲劇が後を絶たないのである。
ある一定の時期が来たら、親離れ子離れができて、
つまり、双方が自立出来て、はじめて健全な親子関係が再構築される。
野生動物の巣立ちを、参考にすべきだ。
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