Archive for 9月 2025

「ブレーキとアクセルを間違えた」80代男性の乗用車がコンビニに突っ込む 店内の客が軽傷

「ブレーキとアクセルを間違えた」80代男性の乗用車がコンビニに突っ込む 店内の客が軽傷 奈良(読売テレビニュース)

おちおち買い物もできない。
80代のシニアの事故は大きく取り上げられ、
高齢者のドライバーは、また肩身が狭い思いをしなければならない。

他方、千葉県鎌ケ谷では、幼稚園送迎バス事故があった。
この事故では、49歳の派遣社員だった運転手の男性が死亡し、
園児6人軽傷を負ったと報道されている。

こちらの原因は不明だが、
2つの事故を比べても、加害者の年齢だけを見て
「シニアの運転手が危ない」と括って語るのは早計だろう。

大きな事故は、ニュースで取り上げられるが、
そうでもない事故は、明らかにならないケースも数多い。

先週末、検査のために地元では比較的大きな病院を訪れた。
玄関わきの椅子に座り、会計待ちをしていたとき、
「ズドッ」と鈍い音とともに、
首から社員証を下げた病院職員が一斉に外へ飛び出した。

何かと思い、職員に続いたところ、
玄関の車寄せを、直角に、
病院のガラス窓に突っ込んだ、白い乗用車があった。
運転席と助手席のエアバックは、大きく膨らんでおり、
一人だけ、社員証を下げていない、大柄の80代男性が、
事情を聴かれていたところだった。

幸いにも、窓は強化ガラスで、大きくひびが入ってはいるものの、
破片が飛び散っていない。
くわえて、自動車の前面は大きくへこんでいるものの、
幸いにも、けが人などはないようだ。
車寄せに人がいたら、とんでもない事態になっていた。
数時間前、私もそこを歩いてから、病院に入った。

周囲に駐車スペースもなく、
なぜあの角度で車が建物に突っ込んだのか、
非常に不可解だ。
しかも、事故を起こした男性は、何事もなかったかのように
動揺するどころか、涼しい顔をしている。
このケースでは、認知症を疑う。

物損は保険で何とかなるにしても、
今後も自動車を運転したければ、
自動車学校で、認知症の検査をしなければならない。

仮に、若いドライバーが同じような操作ミスをしても
認知症の検査はいらない。

認知症か否かは、個によるもので、病気である。
周囲への迷惑の度合いを考えるのは当然だが、
若年性の痴ほう症もある中、
年齢で括るのは辛いものがある。

最重度なのに障害年金「不支給」 寝たきり女性、痛みは対象外

最重度なのに障害年金「不支給」 寝たきり女性、痛みは対象外(共同通信)

社会保険労務士には、障害年金を得意とされる方が多いようだが、
確かに、障害年金の支給の有無は、
障害を持つ方にとって大きな関心事となる。
その手続きのお手伝いをすることに、社会的な意義がある。

財源は決まっているので、
誰にでも支給するというわけにはいかないだろうが、
その支給要件の判断は大きい。

要は、細かに、障害等級が定められているが、
実体をどう判断するかである。

国民年金法施行令別表には、障害年金1級の判断基準において、
最後に、
「身体の機能の障害若しくは
病状又は精神の障害が重複する場合であって、
その状態が前各号と同程度以上と認められる程度のもの」
と、包括的な規定がある。

原則、痛みは対象外であっても、
例示された症状と同等以上と認められる程度の障害は、
障害年金の受給要件に該当することを示唆しているのである。

実体として、通常の生活ができない人に対して、
四肢欠損など、外形的に重度な障害が明白でない場合も、
障害年金の支給対象とすべく、
法の趣旨に沿った対応をすべきである。

原則があれば、例外もある。
法の世界では、むしろ、その例外の取り扱いが問われるのである。

生活保護を…という声もあるようだが、
同じ生活援助の制度だとしても、
顕著な身体能力の低下で、就労ができない場合と、
就労の意思と能力があるにもかかわらず就労できない場合とでは、
本人の受け止め方がまるで異なることを
健常者は理解しなければならない。
アイデンティテーの問題だ。

障害年金は、血が通った制度であってほしい。

新幹線から…

先日、新幹線で移動したときの写真。
長旅に、読書だけでは飽きるので、
スマホで撮影をしてみた。

まずは、インバウンド客の荷物の多さ。
よくこれだけの荷物をもって、移動すると感心。
アングロサクソンの大きなスニーカーは、スーツケースの取っ手に結わえられており、
異動の際、ゆらゆらと揺れていた。

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次に毛布。
車内で借りた毛布には、持ち出し禁止の案内が「日本語」で記されている。
日本人で、グリーンを利用する人は、持っていく人が限られる。
どちらかというと、海外の人向けにアナウンスしたほうが良いのでは…

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最後に、雪がない富士山を撮りたくて、高速で走る車内から、
パシャパシャと、シャッターを切った。
すると、偶然にも富士川から、青い、川の標識が入った富士山を収めることができた。
しかも、電線なしで…。

どうということはない遊びだが、なんだか得をしたような気になる。

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富士は日本一の山。
今度は、雪の景色で挑戦してみたい。

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274台が浸水被害の地下駐車場 「止水板」は4年前から故障していた 国か運営会社かどちらが修理するか決まらず放置 三重・四日市市

274台が浸水被害の地下駐車場 「止水板」は4年前から故障していた 国か運営会社かどちらが修理するか決まらず放置 三重・四日市市(CBCテレビ)

管理者が不具合を知っていながら、
修理することなく、それを放置していた。

止水版の設置目的は、大雨の際の水の侵入を防ぐことにあるのだから、
それが故障したことを覚知したのであれば、
管理者は速やかに修繕しなければならない。

それを4年も放置していたのだから、重大な過失がある。
有料で運営していたのだから、車の所有者に対して、
損害賠償責任は免れないだろう。
この金額は、いったいどの程度になるのだろうか。
修理の負担を、国と運営会社がもめていたようだが、
修理の金額と、損害賠償の金額は比べるまでもないだろう。

このパーキングのHPによれば、
契約の上限に達しており、
今年8月1日時点において、
新規の受付は停止している盛況ぶりだったようだ。

利便性が良く、安心があったから利用されていたのであり、
その信頼を裏切る怠慢な管理は、断罪に値する。
平成5年に、第三セクターで始まり、平成9年にオープンしたこの駐車場は、
これまで、大きな災害に遭っていなかったのだろう。

しかし、仮にそうであったとしても、
水害を想定しているから、止水版が設けられているのであって、
故障を放置していいわけがない。
故障個所が見つかった段階で、費用の負担は後で話し合うとしても、
とりあえず修理しておかなければならなかった。
容易に、結果予測ができるのであるから、
回避措置を講じなければならない事案だった。

幸いにも、人命が失われる事態ではなかったものの、
場合によっては危うい状態だったといえる。

インフラや施設の老朽化により、
その修繕が手つかずの個所が数多く報告されている。
地球温暖化で、「未曽有」の事案が、「常態」化する中、
行政と、施設管理者の責任がますます大きくなる。
インフラの維持管理を後回しにし、
計画的に行ってこなかったツケが、
八潮の道路陥没事故をはじめとして、顕著な形で現れだした。

いつ、自身が被害者になるかわからない。
地下という空間の、本質を理解したうえで、
賢く利用しなければならない。

「葉見ず、花見ず」パート2

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昨日よりも、一杯咲いた。

「葉見ず、花見ず」

暑さ寒さも彼岸まで。

酷暑だった今年も、ようやく落ち着き、
朝晩は過ごしやすくなった。

よくしたもので、いつもの散歩道には、彼岸花が咲き出した。
彼岸花赤
スクっと伸びたスリムな茎から、大きな花が咲き、秋風に揺れるさまは、
何とも愛おしい。絵になる。
彼岸花の別名、「葉見ず、花見ず」は、まさに花だけついており、葉は認められない。
花が咲いているときは、葉がなく、その後、葉が出る頃には、花が枯れているという意味だ。

彼岸花オレンジ
紅白の彼岸花は定番だが、
オレンジ色の花を、初めて見た。
非常に得をした気分だ。

まだ、咲き始めである。
アスパラガスの様な茎が、ツクツクと、いたるところに出現している。

アスパラガス

明日の朝は、もっと多くの花が咲いているだろう。
咲き始めの花の勢いは新鮮で、躍動感に触れることができる。

この時期主役は彼岸花だが、そのわきでは「にちにちそう」も、負けじと美の競演に参加している。
百日草ピンク百日草

ちなみに、私も赤の運動靴で秋の花に彩を添えているが、ご確認できるだろうか。

【密着】シニアの婚活バスツアー大人気「男性参加費1.6~1.7万円女性は千円安く」熟年離婚“最多”も

【密着】シニアの婚活バスツアー大人気「男性参加費1.6~1.7万円女性は千円安く」熟年離婚“最多”も(関西テレビ)

シニアの婚活が人気だという。
団塊の世代の私たちは、人数が多いこともあるが、
「男子厨房に入るべからず」
の世代に育った男性は、
伴侶が生活全般をしてくれるのが当然で、
家事の何たるかを学んでこなかった。
よって、何もかもを自分でしなければならない、単身の生活はきつい。

ならば、「熟年離婚をするな」ということだが、
これは相手があることなので、
家事ができない男性の一存でどうなることでもない。
長い間、自分を犠牲にして、
家族の下支えを第一にしてきた女性が、
子の独立、配偶者の退職を機に、
「ゴールが見えてきた残りの人生を謳歌したい」
と、「卒業したい」と考えるのは致し方ない。

しかし、長年連れ添ってきたのだから、
互助の精神で、譲るところはお互いに譲り、
添い遂げるのも手ではないだろうか…。
夫婦の数だけ歴史があるので、
一筋縄ではいかないだろうが…。

今の若い人は、男性が家事全般をこなし、
積極的に子育てを分担する。
だから単身でも、私たちのように困らない。
団塊の世代と異なり、家庭は協働の感が強い。
いわば、同士だ。
ジェンダーによる、固定化した役割を持たず、
フレキシブルに自由な生活スタイルを持つイメージがある。

とはいうものの、生涯未婚率や、いい年をして、
異性と交際経験がないなどという統計を見ると、
少子高齢化がますます心配になる。

昔と違って、女性も仕事をしたければ社会に受け皿がある。
個人を尊重して、何も窮屈な婚姻をしなくとも、
幸せな人生はいくらでも選択できる。
だから、家庭を持てない男性が増えるのは必然だ。
…と、考えていても、いざ、終焉を目前に、
寂しさが勝る。
所詮、人は一人では生きられない動物なのかもしれない。

シニアの婚活で、一人でも多くの人に、
よき伴侶が見つかることを願う。

最期のとき、多くの出会いを振り返り、
良い人生だったと心から思えるよう、
日々を大切に生きていこう。

偽サイトに誘導し… 新幹線切符、ネット予約で不正購入相次ぐ

偽サイトに誘導し… 新幹線切符、ネット予約で不正購入相次ぐ(毎日新聞)

キャッシュレスが浸透して久しい。
ネット予約は、確かに、対面かつ現金で切符を買うより便利だ。
しかし、情報を盗み取られるリスクは不安以外、何物でもない。

インターネットが使いこなせないシニアにとって、
住みづらい社会になった。
何をするにもネットである。
本を買うのも、銀行口座の残高を見るのも、
カード決済の月額請求の内訳を見るのも、
飛行機のチケットや、ホテルの予約もネットだ。

紙の請求書は、別途、郵送代が必要になる。
誰もが避けて通れないキャッシュレス社会につけこみ、
窃盗が横行する。
怪しいサイトやメールは開かない…
だけでは、セキュリティー対策は十分ではない。

詐欺の手口も巧妙になり、
何が正しく何がニセなのか、にわかに見極められない。

とにかく焦らず、
じっくり対応することで、少しでもリスクを軽減したいと思う。
何を信じたらいいのか…手口が巧妙なだけに、
怖い世の中になったものだ。

ポーラが新体操の協賛を解約 過度な指導やセクハラ問題視

ポーラが新体操の協賛を解約 過度な指導やセクハラ問題視(共同通信)

日本の代表選手を鍛え上げ、結果を残すこと。
それが、その競技の協会や、強化本部長の職責だ。
単なる仲良し会では、埒が明かない。それでは同好会だ。

セクハラは別として、
「過度な指導」の判断基準をどこに求めるのかの問題である。
指導を受ける側の主張を認め、全てが「過度な指導」ということになれば、
指導者は、どうしたらよいのか困惑するだろう。
よって、協会側は、
第三者の法律事務所からの評価を求めたものだが、
スポンサーのポーラは、それでも契約解除を強行した。

職場の労務管理もここがネックだ。
職務上の注意指導を、何でもかんでもハラスメントと捉える向きがある。
使用者が「ハラスメント」という言葉に、過度に反応し、委縮している。
企業活動をしていくうえで、企業の理念や目標値を個々が認識し、
社員一丸になって、邁進することは、会社の存在意義でもある。
その秩序を乱す社員があれば、使用者は注意指導喚起し、
健全な方向に軌道修正してくことは必然だ。
それができないとしたら、組織としてお手上げだ。

個々の実情は、その場にいる人間でなければ正確なところはわからない。
しかし、実績として8月の世界選手権(ブラジル)において、
日本が団体総合初の金メダルに輝いた。
その事実も意に介さないスポンサー契約の解除の理由として、
協会や本部長の対応において、ポーラが主張する
『アスリートが心身ともに健康で安心して競技に打ち込める環境』
ではなかったのか、疑問が残る。
一義的には、協会の職責を全うしているのではないか。

スポンサーがつかないスポーツ団体は、
選手が金の心配をしないで、
安心して協議に打ち込める環境とは、
程遠いところにあるように思えてならない。

金を出す出さないだけでなく、
スポンサーは、協会全体の包括的な底上げに寄与する存在であってほしい。

mRNAワクチン承認取り消しを求め厚労省などに要望書提出 新型コロナワクチン

mRNAワクチン承認取り消しを求め厚労省などに要望書提出 新型コロナワクチン(サンテレビ)

日本で最初に新型コロナウイルスの患者が出たのは、
2000年の正月明けだった。
あれから、5年が経過したものの、現在も変異したウィルスにより
多くの罹患者が診療機関を受診していることが報告されている。
8月22日の報道では、1医療機関当たりの平均の患者数は6.3人で、
9週連続で前の週から増加しているとの報道もある。

その中で、推奨されているのがワクチン接種だ。
多くの国民が、2回3回と、副作用に苦しみながら、
mRNAワクチンを接種した。
その結果、重篤な場合では死亡例もあった。
後遺症に苦しんでおられる方も多いと聞く。

しかし、のど元過ぎれば何とやらで、
付け焼刃で登場したワクチンの検証が、十分にされていないように思える。
仮に行われているにせよ、大きく報道されていない。

厚生労働省のHPには、
「予防接種健康被害救済制度について
健康被害救済制度とは 給付の種類 申請から認定・支給までの流れ 申請方法」

とするサイトがある。
このページの冒頭には、
「予防接種の副反応による健康被害は、極めて稀ですが、不可避的に生ずるものですので、
接種に係る過失の有無にかかわらず、予防接種と健康被害との因果関係が認定された方を迅速に救済するものです。」
との記載がある。

新型コロナワクチンをめぐっては、
これまでに2295人が接種後に亡くなったとして
医師などから副反応疑いの報告があったとしている。
厚生労働省のHPにある「予防接種の副反応による健康被害は、極めて稀」は、
にわかに信じがたい。

医師や大学の研究者など約80人が加入する、
一般社団法人ワクチン問題研究会が、
新型コロナのm(メッセンジャー)RNAワクチンの承認取り消しを求めて、
厚労省などに要望書を提出したのだから、
極めて深刻な事態と受け止めなければならない。

明治HD系、反ワクチン団体を提訴へ 名誉毀損で

原口一博議員を提訴

昨年末、取りざたされた裁判であるが、
その後の情況が全くといっていいほど聞こえてこない。

ワクチンを打つ際は、あくまで個人の責任となる。
何が正しいか、そうでないか、
自分で調べて、最も良い判断を下さなければならない。
政府の情報は疑ってかかるべきだし、鵜呑みにしてはならない。

いま「かけっこ教室」が人気のワケ プロが教える「速く走るコツ」と習い事の助成金【Nスタ解説】

いま「かけっこ教室」が人気のワケ プロが教える「速く走るコツ」と習い事の助成金【Nスタ解説】(TBS NEWS DIG Powered by JNN)

私達が子供の頃、
追いかけっこして、早くなった。
休み時間になると、いつも校庭を駆け回っていた。
元気が有り余って、教室でも走って、先生にお小言を食らった。
運動神経がいい子は、異性にもてた。

しかし、今の子供たちは、室内においてゲームで遊ぶことが多い。
授業でもタブレットを活用する。
そうすると、昔の子供が、
遊びの中で体得した運動神経は、得にくい状況にある。
だから、習い事として「かけっこ教室」が人気なのだろう。
子供は、年齢が低い時に体を動かすことによって、
将来必要な運動に係る感覚を養い、
危険に対して瞬時に回避措置を講じることが身につくとされる。

今、子供の数少なくなり、都会で遊び場が減少している中、
習い事として、かけっこを行うことが、
将来のケガを防ぐことができるのであれば、
メリットはあるのではないか…。

とはいうものの、かけっこを教えられなければできないというのは、
昔の子供時代を知っている世代の人間からすれば非常に寂しい。
子供の数が少ないから、こうした習い事が社会権を得る。

竹馬をして、鬼ごっこをして、独楽を回してタコをあげて、
めんこをして、ビー玉をして…

戦後の混乱期、金をかけずに団塊の世代は遊んだ。
遊びを工夫する中で、知恵を伸ばし、立派な大人になるのがセオリーだった。

時代が変遷することは致し方ないが、
「かけっこ教室」がの功罪が、
にわかに判断できない団塊の世代がいる。

四日市の記録的大雨、地下駐車場の浸水被害270台…管理会社「止水板設置する間もなかった」

四日市の記録的大雨、地下駐車場の浸水被害270台…管理会社「止水板設置する間もなかった」(読売新聞)

車を駐車されていた方は、お気の毒だったとしか言いようがない。
駅前の一等地、多くの自動車が駐車できるスペースを確保した駐車場で、
よもやこのような事態が起こるとは誰も想定していなかっただろう。
自然の驚異は、人々の想定を超る。
私達も、日常において、都心の地下駐車場を頻繁に利用する。
よって、同様な事態がいつ起こってもおかしくないということになる。

「止水板を設置する間もなかった」
これは、想定外の浸水を意味するのか。
このフレーズは、大きな災害が起きると、様々な場面で聞く。
東日本大震災の大津波も「想定外」。

しかし、三陸には、過去の歴史において、大津波が何度も訪れているではないか。
福島第一原発も然り。
津波による電源喪失は「想定外」。
電源が喪失すれば、原発がとんでもないことになるのはわかっていたはずだが、
津波の襲来は予測しえなかったとして、今もデブリ取り出しの作業が続く。
何年たてば、原状回復できるのか…
現段階では想定ができない。
人の力で元に戻せないものは、運用してはいけない。

能登半島では大地震の後、仮設住宅が浸水被害に遭った。
大地震の災害は想定外としても、仮設住宅の立地については、
他に候補地がないため、少々のリスクを冒しても、
立てざるを得なかったというのが実態だろう。

さて、近時、全国いたるところで線状降水帯が発生する。
…ということは、日本のどこにいても、洪水のリスクを負っているということだ。

川の近くはリスクが高い。
山の付近は、土砂崩れのリスクが高い。
くわえて怖いのは、上から見ることができない地下の部分だ。

平地が少ない我が国の都心部は、
道路にせよ、鉄道にせよ、地下へ地下へと延びている。

「国鉄で一番低い駅」とされた、馬喰町駅は、
開業当時、海抜30.58メートルとされていた。
一般的に約10階建てのビルに相当するという。

今回の四日市の駐車場は、地下二階で、
止水版が間に合わなかったとのこと。

約祖の5倍の深さを電車が走る、
都心で同じようなことが起きたら、どうなることだろう。
地下鉄の駅には、水の通りを遮断する止水版の役割が、
図入りで紹介されているのを見たこともあるが、
実際のところ機能するのだろうか。

今回の水没を見て、明らかに安全神話は揺らぐ。
だからといって、都市の活動を止めるわけにはいかない。
八潮の水道管陥没事故もそうだが、
「運が悪かったね」
で済まされない事態が、常態化するのが恐ろしい。

私達は、残念ながら、
ロシアンルーレットのような社会で、かろうじて生活をしている。
仮に保障がされたとしても、原状回復にはおぼつかないだろう。

今回の水没事故は、他人ごとではない。

鎌倉「黄金のペットボトル」を寺に放置で住職は怒り インバウンドの「トイレ」問題をどう改善するか

鎌倉「黄金のペットボトル」を寺に放置で住職は怒り インバウンドの「トイレ」問題をどう改善するか(AERA DIGITAL)

悩ましい問題だ。
高騰する金ならば歓迎されるが、
黄金のペットボトルなど、誰もが願い下げだ。
しかし、「出物腫れ物所嫌わず」。
生理的現象について規制することはできないだろう。
いくら罰則を作ったところで、解決にはならない。

だとすれば、受け皿を用意して、問題を回避するしかないだろう。
インバウンド客が恒久的であれば、
有料であれ無料であれ、それなりの施設を、
一過性であれば、簡易的なものを…。
そうした対策をしたうえで、未だ問題が解消しないのであれば、
罰則という話になるだろう。

人が集まれば、地元経済は潤うか…との命題には、
プラスマイナスで考えていかなければならない。
住民には、マナー違反のインバウンド客を排除する
権限が与えられていないのであるから、
それはやはり、行政が解決しなければならない問題になる。
市町村職員、警察が一体になって取り組まなければならない。

先住している人々の人権が脅かされるのであれば、
それは死活問題だ。
インバウンド客も、クマや猿をはじめとする野生動物の出没も、
住民にとっては、一筋縄ではいかない悩ましい問題である。
道理が通じない相手に対し、
「こうあるべきだ」などと諭したところで、
何の解決にもならない。
そもそも、人にしろ、動物にしろ、
言語も文化も価値観も異なる相手だ。

今、世界が直面している戦争や国際問題も、
根本はここにある。
インバウンド問題は、社会情勢の縮図であるといっても
過言ではない。

TOKYOコレクションフェア2025

東京交通会館へ、「TOKYOコレクションフェア2025」に行ってきた。
知り合いから、コインの魅力を教えられてから3年程度が経ったが
漸く最近、その奥の深さが理解できるようになった。

とにかく、デザインが美しい。
地金としての価値以上に、その美しさに魅了される。
純度、大きさ、人気、希少価値、鑑定有り無し
…といったところで、価格に差がつくようだ。
会場には、古今東西のコイン・紙幣・切手が、所狭しと並ぶ。
多くの来場者が、掘り出し物を真剣なまなざしで探してい。

日本のコインや紙幣は、とにかく懐かしい。
聖徳太子や板垣退助、伊藤博文、
100円札や500円札。
あの頃の新札を、今持っていたらと思う。

興味を持つまで知らなかったことだが、
造幣局は、巷に流通する、
紙幣や硬貨を作るだけのところではなかった。
その時々の記念コインや、工芸品など広く扱う。
毎年発売される商品をコツコツ買い集めれば、後刻、
時代を語ることができると言っても過言ではない。

ちなみに今は、「ドラゴンボール40周年記念」
の貨幣セットが予約販売となっており、
「国宝 鳥獣人物戯画」も、シリーズものとして紹介されている。

その他、過去発売されたものには、
大阪万博2025、東京オリンピック2020、
地方自治法施行60周年記念47都道府県など、枚挙にいとまがない。

今回の展示ポスターに起用された「大阪万博2025」ものは、
一次・二次・三次と、
三回にわたり販売されたものだが、
欲しいからといってすぐ手に入るわけではない。
抽選のあるものは、申し込みをしてから、
当選発表があるまで、ひたすら待たなければならない。
私の場合、三次の銀貨を申込したが、
今年の3月に申し込みをし、
外れたと思っていた7月に当選通知が来た。

欲しいものが当選した時の高揚感は、宝くじの当選に感覚が近い。
また外れても、当選者が権利を放棄すると、再販売になる。
日時が決められて、ネットで申し込むわけだが、
購入をお願いした職員は、
「人気歌手の、ライブの抽選のようで楽しかった」と語っている。

品物を手にする前からこうした楽しみがあり、
実際手にしてみると、物にもよるが、
きらきらとしたホログラムが美しい。

金貨は今、1g19,000円前後と、
前代未聞の高騰ぶりなので、なかなか手が出ないが、
記念の1000円硬貨なら、何とかなる金額だ。
毎年、1枚ずつ買い貯めたら楽しいだろう。

百聞は一見に如かず。
造幣局のオンラインショップを覗いてみるのもいい。
高尚な趣味が増えるかもしれない。

SNSで配信中に視聴者が通報 10代後半少女を誘拐か 無職の男(41)を逮捕 札幌市

SNSで配信中に視聴者が通報 10代後半少女を誘拐か 無職の男(41)を逮捕 札幌市(STVニュース北海道)

今時の事件だ。
「SNSで配信中」ということが、私の年代には今一つしっくりこないが、
若い人の間では、当然の日常なのだろう。
発信したい人が発信し、それを視聴したい人が視聴する。
広告料や、投げ銭というものが結構な収入になるという。
発信の内容に、価値があるならばそれはそれでも良いのだろうが、
この誘拐犯は、何を発信していたのだろう。
誘拐の事実が発覚するような内容では、
大したものではないのではないか。

41歳にもなって、
定職につかず、何をしているのかと訝しい。
「価値観の多様化」と言えば聞こえはいいが、
広告収入で、日々のパンの心配をする仕事ではなく、
生涯をかけて、生きた足跡を残すような仕事をしてほしい。

安易で刹那的な生き方の先に、真の幸福はない。
10代、20代と、若い時代の冒険は、
経験としてある程度は許容されても、
40代は生き方において落ち着きが必要だ。
自身の行動に責任を持たなければならない。

孔子は、論語 「為政 第二」に示す。

「子曰く、
吾十有五にして学に志し、
三十にして立ち、
四十にして惑わず、
五十にして天命を知る、
六十にして耳順う、
七十にして心の欲する所に従えども矩のりを踰こえず 。」

意味は、
「十五歳のとき学問で身を立てようと決心し、
三十歳でその基礎ができ、
四十歳で自分の進む方向に確信が持てるようになった。
さらに五十歳で天命を自覚し、
六十歳のときにはどんな意見にも
素直に耳を傾けられるようになり、
七十歳になると、欲望のままにふるまっても
人間の規範を逸脱しないような自在の境地に達することができた。」

さあ、あなたの孔子年齢はいくつだ。