斎藤知事と部下たちの隔たりにみるパワハラ疑惑の現在地 「合理的な指導」と「理不尽な叱責」(産経新聞)
知事のパワハラを含む不祥事を暴露し、
懲戒処分され、公憤の自死をした県幹部職員の件。
それ以前に、もう一人、
知事の命を完全履行することができず、
メンタルで自死した県職員の件。
100条委員会は、この真相を明らかにすべく、
証人尋問は公開で行われた。
新たな証言がされるものと期待しされていたが、
斎藤知事は、あくまで、自己の正当性を主張する。
対象案件につき、 知事は「合理的な指導」、
職員は「理不尽な叱責」と捉えていることが分かる。
当事者の主張は主張であり、
委員会は、双方の主張を聞き、最終的な判断をしなければならない。
その際、指標となるのが
厚生労働省が示しているパワハラの指針だ。
それによると、
①優越的な関係を背景とした言動で
②業務上必要な範囲を超え
③労働者の就業環境が害されている
という、3要件すべてを満たす必要があるとされる。
知事と職員の関係において、①は充足するため、
②③について、個別具体的な判断を加えることになる。
2人の人間が、命を落としていることは客観的な事実である。
それが、知事が述べるように、
「合理的な指導」だったのか。
その目的が、業務を遂行するためのものだったのか、
手段として相当だったのか…
そうした観点から、今後、分彫りして、
解決が図られていくものと推察する。
遺族にとって、この百条委員会は、
は歯がゆいセレモニーであることは間違いない。
早期解決を求む。