Posted on 2025年4月13日
by 河野順一
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今、国産ウィスキーが高騰している。
入荷するとすぐに売れてしまうというのだから、驚きだ。
その昔、ジョニ黒が1本1万円と、高級酒とされていた時代があった。
また、オールドパーは、田中角栄が愛飲していたことで知られるが、
こちらも高級酒としてのイメージが強い。
国産ウィスキーといえば、
NHKの、朝の連続テレビドラマ「マッサン」で描かれた通り、
日本で蒸留するのは至難の業だった。
「マッサン」は、ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝と
その妻リタをモデルとする物語だった。
広島県竹原市の造り酒屋「竹鶴」の跡取り息子が、
大正時代、スコットランドで修業をし、そこで出会った妻と、
国産ウィスキーを根付かせるストーリーだった。

「数年前に訪れた竹原市の、マッサンとリタの像と…」
当時、日本でウィスキーが根付くとはにわかに信じがたかった背景がある。
気候と水。まずは、スコットランドに比類する「土地」を選定することが至難の業だったのである。
それか今、世界的な高騰と、品薄だ。
日本食が世界に紹介され、認められ、
多くの外国人が食するようになったことは、実に喜ばしい。
同時に、和食にあうアルコールが徴用されることはもっともだ。
しかし、本家本元の日本人が、
自国の商品を気楽に楽しめなくなるのには違和感を覚える。
話変わって、京都の今も様変わりしている。
右を見ても左を見ても、他国の言語が飛び交い、
海外の国際空港にいるかの如くの錯覚に陥る。
このようなインバウンド需要の高まりで、
本家本元である、日本の中高生が行く修学旅行先の定番に、
変化がみられるという。
彼の地の、物価の高騰もさることながら、
混雑が常態化している中、
古都本来の歴史を堪能することができないため、
やむなく修学旅行先を変更せざるを得ないのだという。
確かに子供たちにとって、寺参りはあまり面白いとはいえないだろうが
若い感性で自国の歴史に触れておくことは、
自身のアイデンティティーを知るきっかけになるはずだ。
その時はわからなくても、日本人の心に、
将来においてきっと沁みる。
パズルのピースが、はまる、あの感覚を覚えることと思う。
そうした礎の機会を奪われてしまうことは、
愛国心の醸成に大きな損失であると憂慮する。
リサイクルショップの新聞の広告や、テレビのコマーシャルも憂うる要因である。
街に出ると、リサイクルショップが異様に目に付く。
高級時計をはじめとするブランド品が、
アクセサリーをはじめとする金製品が、
ゴージャスな光を放つ画像が目立つ。
そして今、それに、国産ウィスキーが加わる。
定価はあくまで定価であり、
中間業者が法外なマージンを加えて価格が高騰しても、
それは付加価値でも何でもない。
私達消費者は、市場に踊らされることなく、
常に清貧の志を旨に、
市場の動向を俯瞰すべきだ。