顧客から現金奪い…放火などの罪で元社員起訴 野村証券社長、再発防止策を公表
【独自】盗まれた10億円「三菱UFJ貸金庫事件」ベテラン行員が狙い撃ちした「1種類の金庫」と「グレーな現金」…元銀行員が明かす “安全神話” の隙間(SmartFLASH)
安全神話が瓦解していく。
客には、何を信じろといというのだろうか。
野村証券の事件は、犯人の氏名が公表されるも、
三菱UFJ銀行の件は、公表されていない。
刑事事件の進捗状況も闇の中である。
貸金庫は、顧客が利用料を支払い、
銀行に保管してもらう、安全な聖地のはずだった。
その貸金庫をターゲットにして、銀行員が盗みを繰り返すというのだから、
言語道断、世も末だ。
会社のセキュリティー体制も、行員の倫理観もあったものではない。
今回のケースが特異であってほしいのだが、どうもそうではないようだ。
放送作家の安達元一さんのーチューブチャンネルでは、
貸金庫から1000万円が消失したときから、
銀行や警察とのやり取りの顛末まで計18本ほどの動画が投稿している。
これが、2019年11月のこと。
その他にも2011年に巣鴨信用金庫の元課長代理が
顧客の貸金庫から現金200万円を盗んだり、
2009年に佐賀銀行の支店長代理がやはり
顧客の貸金庫から現金3700万円を盗んだりと、
いくつかの同様な事例があるとのこと。
こうした事件は、氷山の一角でしかないと客は認識を改めなければならない。
貸金庫を利用するということは、利用料を支払って、
わざわざ大切な財産を、盗人にそのありかを知らせるようなものだ。
いつ、何を、どのような形状で入れたのか。
出し入れはいつしたのか。
その記録をとっておくこと。
監視カメラの保存がされているであろう期間に、
何度か確認をすること。
高齢者の場合は、信頼できる人間と情報を共有すること…
貸金庫利用者は、
盗まれることがあることを前提として、対策を講じなければならない。
信用とは何か。
銀行は、とことん従業員の性悪説を視野に入れて
事業を展開していかなければならない。
支店閉鎖に伴い、多くの客を店の外に並ばせ、
かつ、高額振り込みにおいて、
面識ある行員が、電話で本人と認識しているにもかかわらず、
わざわざ来店を強要するなど、
担当行員の裁量にてことさら本人確認を厳格に行うことより、
まずは、行内の綱紀粛正に目を向けるべきだ。
野村証券元社員の強盗殺人未遂も論外だが
三菱UFJ銀行の10億円以上窃盗も、社員の名を速やかに公表し、
善後策を公表すべきだ。
他の銀行も、自行は大丈夫か、
今、必死の調査がされていることだろう。