Posted on 2015年1月30日
by 河野順一
松井氏、キヨシアタック応えキャンプ視察(日刊スポーツ)
松井氏、日米キャンプ行脚!巨人以外の初視察も(スポーツ報知)
横浜DeNAベイスターズの中畑清監督の要請を受けて、松井秀喜氏が横浜の宜野湾キャンプを視察するという。
巨人でもヤンキースでも四番を務めた松井氏によるアドバイスを期待してのことだ。
松井氏の視察は、横浜の選手たちにとって大きな刺激となり、また、有益な助言を得る絶好の機会となろう。
特に、今季は四番での起用が予想される大器筒香嘉智選手に、同じ左打者の長距離砲である松井氏から直接指導してもらう機会を中畑氏は作るはずだ。
その他にも、松井氏来訪で、宜野湾キャンプへのマスコミの注目度も上がり、観客増も見込める。
キャンプ自体も大いに盛り上がることは間違いない。
その意味では、中畑監督の狙いは正しい。
しかし、当の松井氏本人の今日を作り上げたものは何かということを考えると、また別な思いも浮かんでくる。
松井氏は巨人入団当初から、当時の長嶋茂雄巨人監督の「1000日計画」によって、四番打者となるべく育てられた。
そして、その1000日計画では当時巨人のコーチであった中畑監督も重要な役割を果たしていたのである。
連日連夜、松井氏は中畑邸を訪ね、地下室で素振りを繰り返すなどのマンツーマン指導を受けた。
後の松井氏の四番打者としての才能開花の陰には、長嶋氏や中畑監督からそれだけの愛情と厳しさが注がれていたのである。
繰り返すが、中畑氏の狙いは正しい。
だが、真に選手を育てるためには一過性の仕掛けでは駄目だ。
「1000日計画」のことを思えば、「3日の視察」ではあまりに心許ない。
筒香選手のような大器を一流打者、真の四番打者として育て上げるためにどれだけのことができるか。
長嶋氏を師と仰ぐ中畑監督が「1000日計画」に匹敵するような指導ができるか。
中畑監督は監督就任4年目、結果を残さなければならない年ではあるが、その結果のためには、人材育成もまた欠かせない。
結果を残すだけでなく、人を残せるのが真の名将。
中畑監督の真価が問われる。
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