郵便局の「保険押し売り」問題 社員も自虐「罪悪感を抱かず高齢者に売れる人が向いている」

郵便局の「保険押し売り」問題 社員も自虐「罪悪感を抱かず高齢者に売れる人が向いている」(リサコ編集部)

随分と長い間金利が凍結されていたが、近時、
微々たる数値だが上昇傾向にある。
未曽有の物価高の中、少しでも利ザヤを稼ぐ工夫と努力が大切だ。

…というわけで、定期預金の見直しをしていた。
それがあだになった。
簡保で利率が良い、一時払いの生命保険商品を勧められ、
30分ほどの説明で、加入可能とのことだったため、手続きを進める。

手続きに入ってから気づいたこと。
70歳を超えた私の年齢では、
一緒に説明を聞く70歳未満の同伴者がいなければならないこと。

事細かなパンフレットを手元に、
30分以上のiPadでの説明を受けなければならないこと。
商品の性格、保険商品であること、元金割れの可能来の説明、
解約、質問に関する条項等、約款を聞かされる。

そのうえで、窓口担当に同じことの確認、
さらに、電話で本部の人間と3度目の確認。
時間を見れば、優に1時間半が過ぎる。

おまけに電話での確認は、丁寧に「バカ」がつき、
腹が立つほどの慇懃無礼さで、
マニュアルを一元一句違わず読み上げる。

一言話すごとに、「有難うございます」の合いの手が入る。

これが無かったら、半分の時間で済むだろう。
そもそも、3度の確認に何の意味があるのか。

あなたが悪いわけではないが…と前置きをして、
窓口の女性に、河野節をぶつ。
「システムが悪いよ!時間がかかり過ぎる。
加入するのに、約2時間でしょ。なんでこんなに時間をかけなければならないの?
パートを休んで手続きに来れば、今、東京都の最低賃金は1,113円。
それが2時間で、2,226円。私は補助者が必要な年齢だから二人分、
都合、4,452円、損することになるんだよね!どう思う?」

担当者は言わずもがな、困った顔をして下を向いた。
途中で、「止める」と帰りかけたが、彼女が不憫になり、
結局最後まで手続きをした。

帰宅後、過去、大きく取り上げられた、
かんぽ生命の不祥事が思い出された。
それが、郵便局の「保険押し売り」問題
自浄力の結果が、加入時、客を長時間拘束する、
3度の同じ説明だったのだ。

合点が入ったものの、元親方日の丸の体質は脱却できていない。
顧客ファーストの考え方が完全に欠落しており、ふり幅が両極端だ。
本日できなかった仕事の、段取りをつらつら考えながら、
安全と顧客の利便性の比較衡量をしていた。

…と、そこへ、営業終了時刻をとうに過ぎた郵便局から、
私の携帯に電話が鳴った。
「本日は、有難うございました。
大変申し訳ありませんが、書類が一枚足りませんでした。
つきましては恐れ入りますが、月曜日に、再度ご足労願えませんか?」

これでまた、二人分の時給、2,226円がとぶ。

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