「忘れてはいけない。未来へ繋がなくては」住宅街を土石流が襲い77人が犠牲に 災害後建設された砂防ダムには「忘れない」の文字も投影 広島豪雨災害から10年(中国放送)
日本は災害列島である。
国土の3/4が山地であり、残り1/4の平地に街を構える。
平地とて、ハザードマップの観点からみると、
完ぺきに安全なところなど、皆無に等しいだろう。
したがって、災害を意識しつつ、
都市環境における、利便性の良いところに住居を構えざる得ない。
過去に浸水があった場所も例外ではないようだ。
「災害は忘れたころにやってくる。」
これは、東京帝国大学理科大学・理化学研究所・東京帝国大学地震研究所に籍を置いた、
物理学者・防災学者の寺田寅彦が述べた名言だ。
平穏の日常生活に、突然訪れるのが災害だ。
自然災害が誘発して、
宅地造成などしたために起こる「人災」は、特に悔やまれてならない。
最近の自然現象は、10年前では想定できない
激しい暑さ、激しい雨、線条体降水帯、
それにくわえて、大規模地震だ。
(温暖化は、早くから提唱されていたが、その過酷さに、
当時の政治家は自国の国益を優先し、それほど重大視していない人が大半だったようだ。)
近時、国土交通省が管理する
「ハザードマップポータルサイト」なるものがあるが、
洪水、土砂災害、高潮、津波、といった
さまざまな災害の場面を想定した、
その地域のハザードマップが、色分けされ掲載される。
これを確認すれば、自身が住まう地域に、
どのような危機意識が必要であるかが理解できるが
だからといって、実際にそうなったときに、
どれだけその意識が活用できるのか。
課題はその一言に尽きる。
本来は、住まないに越した地域に、
住まざるを得ない人たちに、
今後、過去の災害の悲惨さを味わうことなく
安穏に過ごしてもらうことを祈るしかないのか。
ジレンマを覚える。
