「草刈機まさお」「安全湿地帯」「芝耕作」…遊び心たっぷりの印象的なネーミング、福岡発のユニークな名前の「産業機械」が売れまくる背景

「草刈機まさお」「安全湿地帯」「芝耕作」…遊び心たっぷりの印象的なネーミング、福岡発のユニークな名前の「産業機械」が売れまくる背景

思わず目を引く記事だ。
ネーミングもさることながら、三代目社長のスタンスだ。
もともと会社を継ぐ気はなかったものの、
「今は会社が好きで、ここで働くことが楽しくてたまらない。
動けば動くほど結果が出て、やりがいがある」という。

これぞ、仕事の醍醐味だ。

「お客様のためのものづくり」を徹底し、
顧客に潜む心の声を拾うために、
同社では「ボヤキズム」と呼ぶ独特な戦略を掲げる。

なるほど。客のニーズを商品に生かす。
客が欲しいものを売っているのだから、売れるわけだ。

「環境や人のせいにせず、自分ができることをとことんやりたい。
僕は歯車のひとつとして、
会社がうまく回るように社員とコミュニケーションを取るように心がけている」
社長の、300人近い社員への心遣いは細やかであり、
全社員の顔と名前を覚えていて、社内で会えば声をかけるという。

アメリカ法人のスタッフには、全員に手書きでクリスマスカードを書き、
スターバックスのチケットと共に送るのも毎年恒例だという。
ミャンマーやカンボジアから来た技能実習生たちには
「嫌がらせ」と照れを隠して、
カップラーメンやビールを大量に差し入れしているという。
海外の人にも、義理と人情は通じるようだ。

こうしたスタンスは、昭和の家族経営のにおいがする。
会社は、居心地のいい家。
自分が必要とされている社会的欲求の充足。
機械化とは真逆の、ノスタルジアを感じる。
一体感は、社員の帰属意識を強める。

さて、今、私はハラスメントの調査委員会に出席した際の、
意見書を取りまとめている。
労働者は、個々それぞれ自分のフィールドを持っており、
時として価値観がぶつかる。
それは、職制を超えて、人間の尊厳の部分でのことである。
社風とあきらめ、生活の糧を得るための辛抱と我慢していても、
それが恒常化すると、何かの拍子でやるかたなかった憤懣が爆発するものだ。

今回、それが「ハラスメントの申し立て」の形でハラスメント委員会の俎上に上った。

事実をどう受けとめるべきか。
上位の地位にある者が、自身の行為を棚に上げ、
「パートの分際で…」と、怒りをあらわにし、
ハラスメント委員会の批判に終始すれば、
その先の、魅力的な職場への改善の道は断たれる。
せっかくの委員会が機能しない。

会社には、「ボヤキズム」を吸いあげる勇気が必要だ。
主張が全面的に採択されるかは別問題として、
事案に誠実に向き合い、一緒に考えるというスタンスが大切。

労働者に対する「飴」と「鞭」の使いわけは難しい。
しかし、社員のモチベーションを高めることは、
会社の健全な運営を維持し、
業績アップにつながることもまた事実である。

個のプライドも大切だが、それを超えて、
会社として、社員が同じ目標に向けて、
意識を集中させるリーダーの手腕が求められる。

義理と人情、ユニークなネーミング、ボヤキズム……
前述した会社の、独自戦略でわが道を突き進むリーダーの手腕は大いに参考になる。

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