散歩

足が衰えると、転びやすくなる。
気持ちはいつまでも万年青年だが、
執筆だけしていると、確実に足の筋肉は衰える。

そこで、一念発起。
朝、起きたら近所を散歩することにした。
居所を構えてから40年以上になるが、
自宅と事務所の往復で、ほとんど近所を知らない。

目と鼻の先の公園に隣接する神社は、周囲より少し高いところに位置し、
うっそうとした木々に囲まれている。
朝、そこを散策すると、同年代のシニアが歩いている。

面識はないが、自然とあいさつが口を出る。
「おはようございます」
から始まって、ひとしきり身の上話が始まる。

出身地から始まり、健康の話、子供の話、
健康づくりだけでなく、
心の安寧もかねての散歩であることが見て取れる。
別に難しい話をする必要はない。

それにしても、皆健脚だ。
背筋がピンとして、歩調が速い。
とても、80歳を超えているように見えない。
70代の私もまだまだ負けてはいられない。

長寿であっても、健康年齢が若くなければあり難くない。

さて、神社は、丘の上に、それなりの社があり、
周囲に「浅間神社」の石碑。
そして、もう一つ、小さな祠があるが、
全面には「河野」のシールが貼ってある。
だれが何のために貼ったのか知る由もないが、
親近感を覚える。

この3つを前にして、それぞれに「二礼二拍手一礼」をするのだが、
そこにはいつも掃除をしている女性がいる。
高ぼうきを器用に操り、参道を掃き清めていく。
その後には、箒の筋が規則正しく刻まれている。

神社の参道のみならず、
円周700メートルほどの公園の歩道まで掃いていくのだという。
雨の日以外は、毎日掃除するそうだ。
軽く2時間はかかるのではなかろうか。
私には、とてもまねできない。心底リスペクトである。

年齢を重ねると、労働からの解放は毎日。
「サンデー毎日」だから、ルーティンワークになるものが必要になる。
ダラダラ過ごしていては、老いも早い。
自分のためにすることが、周囲の役にも立つ。
シニアには、人に感謝される、このような過ごし方が理想である。

IMG_2980

Comments are closed.