新年あけましておめでとうございます。
本年も、皆様にとって実り多く、健康で、
幸多き一年でありますよう、
お祈り申し上げます。
さて、私は傘寿を目前に、ますます読書欲が高まっている。
時間を作っては、古今東西を問わず、著名な作家の名著と呼ばれる物、
法定推理小説の数々を読み漁っているといってよい。
パソコンに向かっていると、
AIが勝手に、興味の分野のトピックを紹介してくる。
ついついクリックすると、そこは知識の宝庫だ。
ふむふむ、なるほどと読み進むうちに、
珠玉の言葉や、その出典が紹介されている。
そこで、古書の出番である。
最近、自宅に居ながらにして、古書が簡単に手に入るので
大変お世話になっている。
絶版となった古書は、確かにきれいではない。字は小さい。
インクも、紙質も悪い。
頁を繰ると、古書独特の匂いがする。
しかし不思議なことに、文体にその時代の「におい」がする。
その時代の精神が宿っている。
今、ここに「私を支えた一言」(扇谷正造編:青春出版社)がある。
奥付には、昭和41年2月1日一刷、昭和45年9月1日106刷と、
約50年前の著書であり、随分と巷間で読まれた本であることが分かる。
当時、様々な分野の第一線で活躍する人物99人が、
苦境をどのように切り開いていったか、
座右の銘とした言葉を紹介した自己啓発本だ。
存命されている方は、ほぼいない。
その中で、王貞治氏の名をかろうじて認める。
さて、この書籍は内容もさることながら、
出版社の意志が、仕事のクオリティーの高さを表す。
その文書を是非とも紹介したい。
「青春のことば」
若い日の不安と疑間は、青春のたゆまない意志であり、
苦悩と思索は真実を求めてやまないいのちである。
それは虚偽をにくしみ、新しい創造と発見にもえる可能性である。
青春はいのちの萌芽であり、
何ものにも恐れることなく
常にいっぱいの未来をえがいて脈うつエネルギーである。
青春は邂逅の場所であって、人間としての精神形成への最も貴重な意味をもつ。
― 青春新書は、そうした若い日に常にあなたの心の友として、
その糧となり実になる多様な知恵が、
生きる指標として勇気と力になり、すぐ役立つ。
―そうあることを編集モツトーに、
若い人々のために深い心情と慎憬をよせられる
幾多の先生方のご協力によってなされている。
本書をもとに、読むものの心の血になり生活の肉になることを、
私たちはねがってやまないのである。
― 製作刊行者― 小沢和一
私たちは、こうした堅固な意志を持ち、
日々、真剣に仕事に取り組んでいるだろうか。
新しい年の初めに、今一度、確認したい。
