”リゾートバイト”にはまるシニア層 「お金よりも経験」「ご褒美のような時間」(AERA DIGITAL)
私が、セミナー講師を始めてから、ほぼ40年近くになる。
当時はまだ、年功序列や、終身雇用、女性の寿退社が当たり前の時代だった。
しかし、私は受験塾にしろ、開業塾にしろ、受講者に対しては、
「一歩会社には入れば、給料がもらえることに満足するパブロフの犬にはなるな。」
と言い続けた。
社労士の資格を持つ方には、「資格を死格にするな」と説き、
定年を気にしないで、生涯現役、
思う存分仕事ができる環境に身を置くことを勧めた。
また、すでに開業されている方に対しては、
「社労士の独占業務だけでは、そのうち誰もができるようになる。
労働社会保険諸法令を駆使して、コンサルが出来なければだめだ。」
と、言い続けた。
そして今、電子申請が急速に進む世の中になり、
私の杞憂は現実になりつつある。
さて、終身雇用を是として、何もしてこなかった事務系社員は、
第二の人生をどう過ごしているのだろうか。
人生100年時代。
65歳程度で退職して、後の35年間を年金で過ごすのには抵抗がある。
することがなく、商業施設のゲームセンターで、
ひなが時間をつぶす人生は、退屈しないのか。
その点、”リゾートバイト”は一石二鳥かもしれない。
健康に不安さえなければ、
風光明媚で、空気が良いところで仕事をしながら、技術を習得する。
もちろん、孫のような年齢の、先輩に教えを乞う場面では、
長幼の序はひとまず横において、新人はプライドと価値観を捨てなければならない。
今、観光の現場でも、飲食の現場でも、
会社は人材不足に喘いでいる。
シニアが新たな人材となり活躍してくれれば、
会社にとっても好都合だ。
人は、人の役に立ちたいと考える動物である。
自分の生活が充実して、人からも喜ばれる。
第二の人生のスタートはそれでなければいけない。
元気で、存在意義を感じながら、生涯現役を貫いてほしいと願う。
