難病で視力を失った男性 “光”をくれた盲導犬と最後の散歩「10年間ありがとう」引退までの日々 北海道
盲導犬は、実に立派な仕事をする。
一頃、彼らは、目の不自由な人の安全を担い、
常に緊張を強いられる過酷な仕事の連続であるため、
寿命が短いなどと言われていた。
しかし、実際はそうでもないようである。
一般の飼い犬と同じのようだ。
それというのも、盲導犬の場合、
常時、飼い主に密着している。
パートナーとして、頼られる存在であり、
自分の存在が、人間の役に立っているとする自負がある。
愛情と、やりがいが、
犬のモチベーションに繋がっているというのだ。
なるほど。
他者に必要とされていると認識することで
生きがいを感じるということは、人も同じだ。
人に迷惑ばかりかけて、最後は犯罪者として収監される人間も、
盲導犬のように、人の役に立っているという自負があれば、
悪の道に染まらなかったのかもしれない。
その前提として、自分が深く愛情を注がれた経験があり、
褒められた成功体験が必要なのかもしれない。
盲導犬は、盲導犬としてデビューされる以前、
パピーウォーカーの下で、大切に育てられる。
たった一年間の共同生活だが、
里親が愛情たっぷりに育てあげ、その体験が、
後の彼らの原動力になる。
えてして、人間の場合も、幼児期の家庭環境が
その後の人格形成に大きな影響を与えることになる。
愛情豊かな環境で、数多くの成功体験をし、自己肯定感を高めること。
これが、人格形成の根幹につながるものと思う。
