長嶋監督のお人柄がしのばれる話が数多い。
その中でも、愛弟子である松井秀喜氏とのエピソードは、
ひときわ、心が温まる。
自分が今あるのは、恩師がいてくれたからこその感謝。
世界のゴジラは、監督との二人三脚の日々を述懐する。
心は形に表れ、形は心を表す。
手繰り寄せられた運命の赤い糸は、何年たっても色褪せることはない。
ますます恩師を語る言葉に、熱がこもる。
こうした師弟関係は、羨望と言っていい。
人は生まれて、天寿を全うした後、鬼籍に入る。
同じ一生でも、その時間の中で、
どれだけ人と真摯にかかわり、
周囲の人の記憶に、その存在を留めることができるか。
それがその人の徳であり、人生の軌跡である。
意識せずとも、普段からの付き合いが、結果そうなる。
山あり谷ありの人生は、瞬間の輝きも必要だが、
トータルでどれだけインパクトのある人生を送れたかに
その真価が問われる。
長嶋監督の圧倒的な存在感は、
周囲の多くの語り部が、ますます強固なものにしている。
松井氏の、監督との生前の約束に期待したい。
