「地獄から救ってほしい」 ガザ市制圧計画に住民から悲痛な声

「地獄から救ってほしい」 ガザ市制圧計画に住民から悲痛な声(毎日新聞)

リアルタイムで、同じ地球で、この惨劇は起きている。
「食料を求めて支援物資に殺到する人たち」は、
例えは悪いが、昆虫の死骸に群がる蟻のようだ。
日本では高級車に位置づけられる、
ベンツのトラックとは不釣り合いな光景だ。
人としての尊厳がどこにあるというのだろうか。

普通に生活していた人々が、
ある日突然、平穏な生活を奪われる。
日々生命の不安を感じながら、
生活の根幹である衣食住がままならない状態で、
それでも生きていかなければならない現状は、
まさに「地獄」だ。
ロダンは、その作品に、「地獄の門」を遺したが、
この写真は、その構図にも似ている。

それは、ダンテの叙事詩『神曲』地獄篇第3歌に登場する
地獄への入口の門である。

「我を過ぐれば憂ひの都あり、
我を過ぐれば永遠の苦患あり、
我を過ぐれば滅亡の民あり

義は尊きわが造り主を動かし、
聖なる威力、比類なき智慧、
第一の愛、我を造れり

永遠の物のほか物として我よりさきに
造られしはなし、しかしてわれ永遠に立つ、
汝等こゝに入るもの一切の望みを棄てよ」(山川丙三郎訳)

地獄の門は、神によって作られた不変の「愛と正義と秩序」の境界を表す。
一線を越えると、一切の望みがない地獄が待っている。

今、我が国は、これは遠い国の出来事と、静観できない事情にある。
人口に戦争を体感していない、戦後生まれが大半を占める今、
この惨劇が他人ごとになっていると思わざるをおえない。

林家木久扇氏が言うように、「若い人見てると心配」だ

林家木久扇氏の言葉は続く。
「うちのカギを開けたまま
『うちは犯罪と関係ないですから、どうぞどうぞ』と言っているのと同じで、
カギをかけないで、カギが必要なのに…
という状態が日本の状態だと思っています」

その「カギ」が憲法9条であり、アメリカとの安全保障条約であり、
それがどれだけの抑止力があるのかということだ。
ウクライナが今、壮絶な戦いの後、
表面上はアメリカ主導の戦争終結の合意案に基づき、
ロシアの思惑通り、領土を奪われつつある。
これは、ほんの小手先であり、
この既成事実は今後どのように派生するか、想像に易い。

翻り、我が国はどうか。
無条件で我が国の領土を、外国人に土地を、島を売り渡している現状がある。
誰が、どこを、どれだけ所有しているのか統計がないといい、
悠長にも今後、どうするのか閣議で話し合うという。
台湾有事の懸念、尖閣列島、竹島の問題、
北方4島は、戦後80年、ロシアに実効支配されており、
返還される見込みは薄い。

さあ、どうする。
若者よ。
これは、君たちの将来に突き付けられている現実だ。
現状を唯々諾々と引き延ばしてきた、私たち大人の責任であるとしても、
私達の後に生きるのは君たちだ。

自分のこととして、真摯に国防を考えてほしい。

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