「子はかすがい」である。
長い間夫婦をやっていると、所詮、生まれも育ちも違う二人だから、
不協和音を奏でる日もある。
しかし、二人のDNAを継いだ子がいると、その子のために頑張らなければと思うのが、
親の常である。
その「かすがい」が、
子供が障害をもって誕生した時、親は大きな悲しみを負う。
それでも、「生まれてきてくれてありがとう」
と言えるようになるには時間がかかる。
周囲の温かい応援や、行政のサポートを必要とする。
私の周りにも、発達障害を抱えたお子さんを持ち、
日々、奮闘されている方がいる。
仕事をしながら、子育てをする姿は本当に頭が下がる。
子供の昼夜が逆転している場合は、疲れて仕事から帰った夜も子育ては続く。
寝付かず騒ぐ子を静かにさせるため、
深夜の散歩では、子供を誘拐する不審者と間違われ、
警官から職務質問をされたこともあるという。
せっかく就寝している夜は、起こさぬよう、
懐中電灯の明かりを頼りに、足音を忍ばせ、家の中を移動するという。
他にも、健常者の子であれば気を使わなくてもいいことが山とある。
記事の方も、職を捨てて、子育てに臨んでおられる。
奥様と二人三脚で、家族を支える大黒柱だ。
この方も、ご子息に障害がなければ、障害児の問題を突き詰めることもなく、
警察官人生を全うされていたことだろう。
家族をこれだけ深く考える機会があったかもわからない。
立場が人を変え、社会を動かす原動力になっていることは確かだ。
「障害があっても困らない社会を作りたい」
「通える療育施設がないのであれば、自分で作ること」
この方は、ご子息に対する愛情と、環境がリーダーに押し上げた。
2018年に個人事業主として、
専門性ある母子分離型送迎付き児童発達支援
「エコルド・グループ」を立ち上げ、全国展開しているという。
現在は新たな立場で「発達障害にさせない社会」に向けて活動を続ける。
警察官とは異なる、道を歩まれている。
しかし、社会をよりよくするという観点では、根っこを同じくする。
いずれにしてもポジティブな生き方は、人々の心に響く。
お子さんのためにも、社会のためにも、よりよい人生を切り開いていってほしい。
