観光客がヒグマに「スナック菓子」を与えている…知床・羅臼岳に「殺人グマ」が出現した恐ろしい背景事情(プレジデントオンライン)
これまで棲み分けされていた生息域に、重なりができた。
この重なりが、「殺人グマ」を出現させた。
重なりの原因は、どうも、私たち人間側にある。
これまでも、野生の猿やキツネなど、
観光客の無責任な餌付けが社会問題化していた。
それが、今度は対象が「熊」となり、近時の騒動である。
相手が動物にしろ、人間にしろ、
距離感をはかることが大切だ。
心を許して、とことん仲良くできるのであれば話は別だが、
往々にして、そうした曲解が悲劇を生む。
自然との共存は、生態系を超えてはならないし、
その恵みには敬意を払わなければならない。
人間社会は、自然を支配下に置いたがごとく乱開発し、
自分たちに都合の悪いことを切り捨てていく。
こうした傲慢不遜な態度に、あるべき自然が反旗を翻す。
正しく虞を知らない愚民は、自然を司る者からの鉄槌を食らう。
残念ながら、人類は間違った進化の仕方をしてきたとしか言いようがない。
温室効果ガスの扱いについても、過大な消費社会が招いた失態だ。
その結果、生態系が崩れている。
尊大な人類が招いた通信簿は、人食い熊の出現をはじめとした、
人間に住みにくい環境の招来だ。
憂いているだけでは始まらない。
まずは、個人ができることからスタートしよう。
熊が出没するエリアでの、ごみの片づけ。
餌付けの禁止。
むやみに近寄らない。親和性を持たない。
熊が出没する時間帯の、単独行動を避けること。
インバウンド客の、マナーを徹底させることも一つだ。
熊も生きなければならない。
種の保存をはかりながら、
本来あるべき方向に軌道修正していくことが求められる。
問題は、明らかに人間の側だ。
叡智を絞り、この問題を解決していかなければならない。
