勇敢な犬、駐車場でごみ箱をあさるヒグマに立ち向かう!

勇敢な犬、駐車場でごみ箱をあさるヒグマに立ち向かう!

昨日に引き続き、クマの話題だ。
衝撃的な映像を共有したい。
この場所が、日本でないにせよ、
熊の生態をつぶさに観察することができる。
ごみを漁っている様は、昔、野良犬がしていたことと同じだ。

「キムンカムイ」は、 アイヌ語で「クマ」を指す言葉である。
「山の神」という意味を持つ。
クマはアイヌ民族にとって神聖な存在であり、
自然界の一部として深い敬意を表されていたというが、
神様がゴミを漁るのはいただけない。

その神に向かって、黒い犬が勇敢にほえ立ち向かう。
あれだけの体格差にもおくせず、威嚇し続ける。
マタギの犬たちも、同様の活躍をしたのだろうか。
私の自宅にも黒い犬がいるが、極めて内弁慶だ。
庭の外を散歩する犬には吠えるが、
巨体と遭遇したら、私の後ろに隠れ震えていることだろう。

アイヌ民族の生活に話を戻す。
熊が人を襲うことは、今に始まったことではない。

吉村 昭のドキュメント「嵐熊」によれば、
日本獣害史上最大の惨事は大正4年12月に起ったとされる。
冬眠の時期を逸した羆が、わずか2日間に6人の男女を殺害した。

それ以前、文字を持たない先住民のアイヌも
時には、クマに襲われた。
そういった熊は
「キムンカムイ」ではなく「ウェンカムイ」と呼ばれたようだ。
意味は、「悪い神様」。

そこで面白いのが、アイヌ民族の想像力だ。
人を襲った熊が必ずしも「ウェンカムイ」ではなく、
とても偉い「キムンカムイ」が
意味を持って行っている場合もあると考えられているという。

例えば若い女性を殺してしまうのは、
キムンカムイの妻として神の世界に連れて行ったのだと考え、
その女性の家族は神様の親戚として、
キムンカムイが守護神になってくれるという。
そして、家の繁栄・猟運をキムンカムイがもたらしてくれる…。

凄惨な現実を受け入れ、発展的な希望につなぐ、
ポジティブシンキングだ。

起きてしまったことは仕方がない。
しかし、その教訓を次に伝えることが、
生き残った者の使命である。

それは、戦争にも共通する。

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