「残業キャンセル界隈」名乗る若者が増加中…… 上司はどう向き合うべき?(ITmedia ビジネスオンライン)
仕事は、やりがいをもって、
ライフバランスを保つ中で、高収入が得られればいい。
しかし、それは究極の形であって、ほとんどの人がどれかを
いえ、場合によっては全部を犠牲にして、
日々食べるパンのために身を粉にしている。
「パブロフの犬」、宜しくである。
(昔、ロシアのパブロフ博士は、犬を使って実験をした。
「メトロノームを鳴らす→犬にエサを与える」
という行動を繰り返すと、犬がメトロノームの音を聞くだけで、
唾液を分泌するようになる。
人間に転じて、食費を稼ぐために、意味も持たず
反射的に会社に出勤するという意味。)
ましてや、仕事に就いたばかりの新人が、
先輩を差し置いて、自分だけ定時に退社することを、どの会社が許すだろうか。
そうした意味でも、社員教育は必要であるし、
裏付けとなる就業規則の整備は必須だ。
ある事務系の会社では、始業時刻の30分前出社を義務付けられる。
土日は、自宅での研修を義務付けられる。
残業手当はつかない。
上司の機嫌が悪いと、終日八つ当たりをされる。
退職しようとすると申し出ると、
その理由を執拗に聞き、机をたたいて怒鳴られる。
ただし、従業員の誕生日には、周囲の人も含め、
会社の経費でケーキがふるまわれる。
他の工務店では、家庭を持つ女性従業員が優遇されている。
新婚間もない従業員が、工期の関係で、日々、
深夜までの残業を余儀なくされた。
そこで、家庭との両立を図るため、賃金は減るが、
短時間労働(週休3日)に切り替えてくれた。
またその従業員は、顧客のご主人に、
担当者が女性であることだけを理由に、
リフォームの提案を断られた。
奥方とご子息が気に入られ、GOを出していたにもかかわらず…。
万策尽きて、男性への担当変更を申し出た女性従業員に対して、上司は、
「そんな客は、うちの店ではいらない。仕事を断ってこい」
と、敢然と女性従業員に言った。
能力において性別は関係ない、彼女の仕事ぶりを評価し、
男女において遜色ない、自由闊達な就労環境を整えてくれた。
彼女は、認めてくれる上司がいる会社で頑張ろうと思ったそうだ。
さて、労働者なら、どちらの職場環境を選ぶだろうか。
勿論、後者だ。
終身雇用でなくなった今、社長のワンマンはただのパワハラでしかない。
黙示の指揮命令は、単にサービスの長時間労働であり、
明らかに労働基準法に抵触する。
前者は、指導者として、飴と鞭の使い方を間違っている。
人は、低きに流れる。
何も指揮せず、従業員にやりたいようにやらせていたら、
企業秩序は維持できないし、企業としての目標達成は難しい。
基本、従業員の勤労意欲を尊重し、要所要所で軌道修正の指示を与える。
ただ怒鳴るのではなく、愛情をもって指導、注意を喚起する。
人間だから、感情的になることもある。
しかし、そこは抑えつつ、
常に、冷静に言葉を選びながら従業員に接することを心がける。
こうした上司になるためには、自身の学習も欠かせない。
新人社員に、どうしたら残業界隈を、
単なる「わがまま」として教えることができるか。
ジェネレーションギャップを超え、
社会をそして、会社のあるべき姿を理解させるには
多大な努力と忍耐を要する。
経営者は勿論、上司の地位にあるものは、常に学習、
部下から信頼され、慕われる、人としての徳を積まなければならない。
