四日市の記録的大雨、地下駐車場の浸水被害270台…管理会社「止水板設置する間もなかった」(読売新聞)
車を駐車されていた方は、お気の毒だったとしか言いようがない。
駅前の一等地、多くの自動車が駐車できるスペースを確保した駐車場で、
よもやこのような事態が起こるとは誰も想定していなかっただろう。
自然の驚異は、人々の想定を超る。
私達も、日常において、都心の地下駐車場を頻繁に利用する。
よって、同様な事態がいつ起こってもおかしくないということになる。
「止水板を設置する間もなかった」
これは、想定外の浸水を意味するのか。
このフレーズは、大きな災害が起きると、様々な場面で聞く。
東日本大震災の大津波も「想定外」。
しかし、三陸には、過去の歴史において、大津波が何度も訪れているではないか。
福島第一原発も然り。
津波による電源喪失は「想定外」。
電源が喪失すれば、原発がとんでもないことになるのはわかっていたはずだが、
津波の襲来は予測しえなかったとして、今もデブリ取り出しの作業が続く。
何年たてば、原状回復できるのか…
現段階では想定ができない。
人の力で元に戻せないものは、運用してはいけない。
能登半島では大地震の後、仮設住宅が浸水被害に遭った。
大地震の災害は想定外としても、仮設住宅の立地については、
他に候補地がないため、少々のリスクを冒しても、
立てざるを得なかったというのが実態だろう。
さて、近時、全国いたるところで線状降水帯が発生する。
…ということは、日本のどこにいても、洪水のリスクを負っているということだ。
川の近くはリスクが高い。
山の付近は、土砂崩れのリスクが高い。
くわえて怖いのは、上から見ることができない地下の部分だ。
平地が少ない我が国の都心部は、
道路にせよ、鉄道にせよ、地下へ地下へと延びている。
「国鉄で一番低い駅」とされた、馬喰町駅は、
開業当時、海抜30.58メートルとされていた。
一般的に約10階建てのビルに相当するという。
今回の四日市の駐車場は、地下二階で、
止水版が間に合わなかったとのこと。
約祖の5倍の深さを電車が走る、
都心で同じようなことが起きたら、どうなることだろう。
地下鉄の駅には、水の通りを遮断する止水版の役割が、
図入りで紹介されているのを見たこともあるが、
実際のところ機能するのだろうか。
今回の水没を見て、明らかに安全神話は揺らぐ。
だからといって、都市の活動を止めるわけにはいかない。
八潮の水道管陥没事故もそうだが、
「運が悪かったね」
で済まされない事態が、常態化するのが恐ろしい。
私達は、残念ながら、
ロシアンルーレットのような社会で、かろうじて生活をしている。
仮に保障がされたとしても、原状回復にはおぼつかないだろう。
今回の水没事故は、他人ごとではない。
