袴田巌さんの姉秀子さん、ローマで登壇 「死刑や冤罪なくなって」(朝日新聞社)
92歳の、秀子さんのバイタリティーには恐れ入る。
改めて、人は、年齢で老いるわけではないことを知らされる。
信念を持ち、滅私奉公、正義のために活動を続ける。
巌さんの、冤罪による無罪を勝ち取り、
今、その活動を世界に発信している。
かくしゃくとして、老いを微塵も感じさせない。
流石に、92歳で「ローマ」に出向く人は多くない。
海外で、堂々たる意見を開陳できるのは、
長年、信念をもって真摯に活動されてきた賜物だ。
地道な活動は、周囲の人の心を揺さぶる。
自分も、何かしなければならないという衝動に突き動かされる。
感じて動く。…まさに感動だ。
理性で動く。…理動という言葉はない。
いくら美辞麗句を並べ立てても、
地道な活動をしてきた人の実績の前に、
張子の虎は、人を動かすことはできない。
苦労を愚痴ることなく、前に進む推進力に代える。
秀子さんの、心からの笑顔は、
幸いにして冤罪に無縁な私たちの心に響く。
同じ境遇で、自分に秀子さんと同じことができるだろうか。
稀有な姉弟愛は、永遠に語り継ぐべき、世界共通の宝物である。
お元気で、ますますご活躍いただきたい。
