強風で飛ばされ、個人情報含む書類紛失か 宮城県職員が台車で運搬中(朝日新聞社)
とにかくすごい風だった。
電車は遅延する、砂ぼこりは半端ではなく目を開けていられない。
剪定されていない街路樹は大きくかぶりを振り、枝が右往左往していた。
茨城・常総市などで火災、強風にあおられ燃え広がり、多くの人が避難した。
これが今年の春一番だ。
…と、その様な中、台車で、
個人情報を含む書類の異動が必要だったのだろうか。
結果論だが、わざわざ強風の中を移動しなければならない必然性と、
風の穏やかな日に、その職務を延期する柔軟さと、何方が勝るのかの問題だ。
当然に後者に軍配が上がる。
私たちは、日々、「選択」の中で過ごしている。
朝起きて、何を着るか、何を食べるか、
誰とランチをするか、仕事帰りに何をするか、どのような本を読むか、
週末は何をして過ごすか…
今の自分は、過去にした数多の選択の結果であると言っても過言ではない。
多くの選択をしていると、大概のことは察しが付く様なる。
結果の予測だ。
道路に穴が開いていれば、当然に避ける。
わざわざ落ちに行く人はいない。
大雨の日、用事もないのにわざわざ身の危険を冒して外に出る人はいない。
…と考えると、猛烈な風が吹いている日には、
台車での移動を控えようとの発想が浮かばなかったのだろうか。
一つ判断を間違うと、その後片づけに、多くの人の手を煩わすことになる。
大切な書類を紛失することになる。
人間だから、選択を誤ることもある。
しかし、通常、予測できる結果は、
回避措置を講じなければならない。
管理者は、そうした回避措置が義務化される。
使用者ならば、労働者に対する安全配慮義務。
つまり、労災などにあわないよう、
安全に仕事を遂行できる環境に配慮する義務。
道路や河川の管理者ならば、それらに対する安全配慮義務。
結果の予測ができたならば、補修をするなど、
その危険の結果を回避する義務がある。
適切な判断をするために、道理をわきまえなければならないことは当然だ。
そのうえで、「感覚」が試される。反射神経と言ってもいい。
上から物が落ちてきたら、ひょいと横へずれるだろう。
熱いものに触れれば、考えることなく手を引っ込めるだろう。
このように、ある事象に対して、どうすべきかを瞬時に判断する能力である。
結果の予測である。
もともと感が良い人もあるが、経験値が能力を高める。
実体験として、危機管理能力を自分の腑に落としていくことが肝要だ。
