ゼレンスキー大統領、欧州軍の創設提言 ミュンヘン安全保障会議(毎日新聞)

ゼレンスキー大統領、欧州軍の創設提言 ミュンヘン安全保障会議(毎日新聞)

ウクライナの戦争は何だったのか。
自国の領土を守るために、多くの国民が立ち上がった。
そして、アメリカをはじめ、欧州の多くの国々が、
その雄姿を支持してきたのではなかったのか。

これはあくまで、西側諸国の見方ともいえる。
ロシアにしてみれば…と言えば、
西側の脅威にさいなまれていたということになる。
ウクライナがNATOに加盟することを防がなければ、国防が危うい。

何方にも、それぞれの大義がある。
しかし、ウクライナはやはり「スケープゴード」である。

30年前の1994年12月5日、
ハンガリーの首都ブダペストで行われた式典でウクライナは、
ベラルーシやカザフスタンと共に、
アメリカ、イギリス、フランス、中国、そしてロシアからの
安全保障の保証と引き換えに核兵器を放棄した。

にもかかわらず、何のための保証だったのか。
今となっては絵空事で、虚しさしかない。
正直者が馬鹿を見るの典型だ。

国内法で、不法行為をすれば、刑罰で罰せられる。
損害が発生したら、民事で賠償責任を負う。
権威ある裁判所で、法秩序が保たれて、法治国家である。

それが、国際社会ではそうではない。
強い国が、弱い国を侵略する。
国際司法裁判所が機能していない。
国連も機能していない。
無頼漢の暴挙を抑止するスキムがないことを、
今回の戦争でより一層明確にした。

領土を侵略され、それを阻止しようとする国民の多くが殺害され、
外野が仲裁に乗り出し、当事国抜きに和平案を練る。
それを受け入れなければ、国際的に孤立するのか。
あまりにも哀れである。

再選を果たした、トランプ大統領は、やりたい放題といった感が否めない。
自国の中だけならいざ知らず、
メキシコ湾をアメリカ湾に変更、
ガザ地区や、グリーンランドを
アメリが所有するのが適当であるといった主張。
アメリカの権益を守るために、法外な関税をかける。
WHOからの脱退、パリ協定からの離脱。

自国ファーストは結構だが、
やっていることは、
ドラえもんの「ジャイアン」と変わらないではないか。
絶大な権力を持った、わがままかな子供だ。

その子供をなだめ、すかし、気を使い、
世界はご機嫌伺を余儀なくされている。

ウクライナの現状は、
明日の我が国を見ているようで、実に切なくなる。
何のための戦争だったのか、何のために多くの犠牲を強いたのか。
ベンサムが説く「最大多数の最大幸福」。

今の時代、それは、ノアの箱舟に乗ることを許された、
「アメリカファースト」を推し進める人たちの幸福を意味するのだろうか。

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