「内部告発なんてしなければよかった」公益通報後に解雇や異動…障がい者施設で勤務の3人“不当な処分を受けた”と訴える 施設側は「報復の可能性はない」と主張(MBSニュース)
犯罪行為を内部告発したために、
自身の地位が保全されなくなるのでは、
職場の改善は望めない。
虐待を受けている施設利用者がいるという事実。
それを告発することが、「業務のより円滑な運用に処するため」との理由で、
懲戒処分の対象になるのだろうか。
「業務中の言動について自治体による虐待事案調査が行われている」
ことをして、他のルートで告発することはご法度なのか。
建前はあくまで建前であり、
制度が機能していなければ被害者の施設利用者は救われない。
そもそも、何のための施設であるのか?
障害者の方の幸福に資することが、施設の目的ではないか?
前回のトナミ運輸事件でもそうだが、
自分に不利益が及んだとしても、
見てみぬふりができない、正義感の強い人がいる。
そうした貧乏くじを引く人がいるから、
かろうじて社会が回っているといっても過言ではない。
正義を貫く人は、正しいことを言うために大きな犠牲を払う。
「セイギ」は、「ギセイ」の裏返しだ。
周囲はその犠牲を正しく、畏敬の念をもって評価しなければならない。
誰もが納得できる住みやすい環境を、
コミュニティーを構築するため、不断の努力が必要だ。
「内部告発なんてしなければよかった」
気持ちはわかるが、決してそんなことはない。
勇気をもって事実を伝えたことは、社会を動かすきっかけになった。
過労死防止も、ハラスメント防止も、育児介護休業の充実も、
「おかしい」扱いを受けた当事者が、
声をあげたことによって整えられてきている制度である。
先鞭を切る人には、それなりのご苦労があるが、
その人たちの行動が、未来の同種事案を防止していることを忘れてはならない。
称賛されるべき善行である。
