三省堂書店本店が3月再開 売り場面積は6割に縮小

三省堂書店本店が3月再開 売り場面積は6割に縮小(共同通信)

三省堂書店本店は、私が開業してから、随分とお世話になった書店だ。
今、開店目前のビルは、神田の一等地、階数が随分増えたように思う。

会社の歩みを見ると、旧本店は、昭和56年に、
本社・本店ビル竣工、新神田本店を開店している。

昭和56年といえば、私にとって忘れられない年である。
「私の運命を変えた、ある石工の死」を事件として扱った年である。

これは、当時、
まだ、社労士に審査請求の代理権が認められていない時代に、
若かりし35歳の私が、正義感及び人道的見地から、
業務中に脳溢血を起こし死亡した労働者を、労災認定にさせた事件である。

脳溢血を死因とする労災認定の基準は、その当時非常に厳しく、
労災認定の道はきわめて狭いものだった。

労災は勿論のこと、医学的見地からも、
専門的な知識が不可欠だった。

まだ東北新幹線が開通されていない白石に、
片道7時間をかけ、数十回と足を運び、
脳溢血をはじめて労災にした事件だ。
今も、管轄の監督署には、当時の分厚資料が残っているという。
詳細は拙著、「ドキュメント社会保険労務士」(日本評論社刊)をご覧いただきたい。

その事件を勝利に導くため、
専門書を探しに、新しくできた書店にも足しげく通った。
その後も、数々の本を執筆する参考書として、お世話になった書店が、
去る22年、一時閉店し、来年の開店になる。その間、4年を有した。
閉店した時、ビルの側面には大きな幕がかかっていた。

「いったん、しおりを挟みます」

いったん、しおりを挟みます。

書店らしい良い表現だと思った。

年明け、新しい歴史が、再び歩み始める。
書籍の面積が減少するとはいうものの、
どのような店になったか、今から開店が楽しみである。

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