年の瀬

今年も、気が付けば年の瀬だ。
今年のうちにしておかなければならないことが山ほどある。
しかし、1日24時間しかない。
優先順位をつけて、一つずつ片付けよう。

巨匠東山魁夷の作品に、『年暮る』がある。

雪が深々と降る、大みそかの鴨川沿いを描いた作品だが、
この時期、昔の厳かな年明けを迎える静謐に、
たまらない趣を感じる。

古都の重みを一枚の絵画が凝縮している。
凛と張り詰めた、顔が痛くなるような冷気。
京都の底冷え。
新しい年に向けての高揚感。
生活はお世辞にも豊かとはいえないが、
家族と健康に迎えられる新しい年の幕開けは、
希望に繋がる。

縄をくるくる回して持ち帰る、大晦日の風物詩。
八坂神社の「をけら詣り」でもらった火で、雑煮を炊き、
燃え残った火縄は、火難除けのお守りとして台所に祀る。

この絵を見ていると、
をけら火の、明るく、温かいぬくもりまで感じるから不思議だ。

一年が終わり、また新しい一年が来る。
来年は、60年に一度の丙午にあたる。
「丙午(ひのえうま)年の生まれの女性は気性が激しく、
夫の命を縮める」という迷信がある。

このため、60年前には出生率がガクンと落ちこんだ。
そうでなくとも、出生率が低下した今、
迷信の影響が出るのか、否か、今から注目するものである。

Comments are closed.