中国、米に125%の報復関税も「これ以上は無視する」(AFP=時事)
世界の経済が荒れに荒れている。
トランプ大統領は、国益を標榜しているものの、
これだけグローバル化が進んだ現代において、
自国の産業保護だけの関税政策は実に陳腐だ。
様々な国と、布を織りなす縦糸と横糸のように、
複雑に絡み合った経済の、どこに関税をかければ
自国だけが優位に転じると考えているのだろうか。
実に短絡的で、稚拙な政策である。
これを、世界をリードすべき立場にあった
アメリカがしているのかと思うと、幻滅以外の何物でもない。
イエスマンだけの側近は、ブレーンとしての機能不全に陥っている。
自分の思い通りにならない状況に、
駄々をこねる幼児のようなトランプ政権。
まるで、欲しいおもちゃを買ってもらえず、
道路であおむけになり、手足をばたつかせながら泣き叫ぶ子供の様だ。
しかし、トランプ大統領は今回の関税政策で、
自国民を襲うブーメランの恐ろしさを体感しただろう。
撤回を否定していた関税政策を、1日も経たないうちに撤回、
90日の延長とした。
日々、猫の目のようにコロコロ変わる政策は、
世界を混乱に陥れるだけで、プラスになったことはあるのか。
あるとすれば、
今はもう、これまで世界の警察を誇っていたアメリカは、
頼りにならないということを、内外に知ら知ら知らしめたことだけである。
各国はこの先、アメリカ抜きで、自国で、何事も対処し、
自立する方向にかじ取りをしていかなければならないことを、
覚知したことであろう。
問題は、「駄々をこねる幼児」の扱いをどうするべきかである。
トランプ大統領の場合、我を通すために泣き叫ぶ、単なる幼児ではなく、
絶大な権力と莫大な財力を持っているため、始末が悪い。
よって、同じ目線で報復の応酬をしていたのでは埒が明かない。
「無視」するという中国の対応は、大人のそれだ。
中国に対する145%の関税で、ブーメランの応酬を食らう米国民の怒りの矛先は、
いずれトランプ大統領に向かう。
そうすると政権が持たないだろう。時間の問題だ。
振り上げたこぶしを何処で降ろすか。
タイミングと、その大義名分が必要である。





