Archive for 河野順一

「地獄から救ってほしい」 ガザ市制圧計画に住民から悲痛な声

「地獄から救ってほしい」 ガザ市制圧計画に住民から悲痛な声(毎日新聞)

リアルタイムで、同じ地球で、この惨劇は起きている。
「食料を求めて支援物資に殺到する人たち」は、
例えは悪いが、昆虫の死骸に群がる蟻のようだ。
日本では高級車に位置づけられる、
ベンツのトラックとは不釣り合いな光景だ。
人としての尊厳がどこにあるというのだろうか。

普通に生活していた人々が、
ある日突然、平穏な生活を奪われる。
日々生命の不安を感じながら、
生活の根幹である衣食住がままならない状態で、
それでも生きていかなければならない現状は、
まさに「地獄」だ。
ロダンは、その作品に、「地獄の門」を遺したが、
この写真は、その構図にも似ている。

それは、ダンテの叙事詩『神曲』地獄篇第3歌に登場する
地獄への入口の門である。

「我を過ぐれば憂ひの都あり、
我を過ぐれば永遠の苦患あり、
我を過ぐれば滅亡の民あり

義は尊きわが造り主を動かし、
聖なる威力、比類なき智慧、
第一の愛、我を造れり

永遠の物のほか物として我よりさきに
造られしはなし、しかしてわれ永遠に立つ、
汝等こゝに入るもの一切の望みを棄てよ」(山川丙三郎訳)

地獄の門は、神によって作られた不変の「愛と正義と秩序」の境界を表す。
一線を越えると、一切の望みがない地獄が待っている。

今、我が国は、これは遠い国の出来事と、静観できない事情にある。
人口に戦争を体感していない、戦後生まれが大半を占める今、
この惨劇が他人ごとになっていると思わざるをおえない。

林家木久扇氏が言うように、「若い人見てると心配」だ

林家木久扇氏の言葉は続く。
「うちのカギを開けたまま
『うちは犯罪と関係ないですから、どうぞどうぞ』と言っているのと同じで、
カギをかけないで、カギが必要なのに…
という状態が日本の状態だと思っています」

その「カギ」が憲法9条であり、アメリカとの安全保障条約であり、
それがどれだけの抑止力があるのかということだ。
ウクライナが今、壮絶な戦いの後、
表面上はアメリカ主導の戦争終結の合意案に基づき、
ロシアの思惑通り、領土を奪われつつある。
これは、ほんの小手先であり、
この既成事実は今後どのように派生するか、想像に易い。

翻り、我が国はどうか。
無条件で我が国の領土を、外国人に土地を、島を売り渡している現状がある。
誰が、どこを、どれだけ所有しているのか統計がないといい、
悠長にも今後、どうするのか閣議で話し合うという。
台湾有事の懸念、尖閣列島、竹島の問題、
北方4島は、戦後80年、ロシアに実効支配されており、
返還される見込みは薄い。

さあ、どうする。
若者よ。
これは、君たちの将来に突き付けられている現実だ。
現状を唯々諾々と引き延ばしてきた、私たち大人の責任であるとしても、
私達の後に生きるのは君たちだ。

自分のこととして、真摯に国防を考えてほしい。

「ノーベル平和賞を受賞したい」トランプ大統領、ノルウェー財務相に電話で伝える

「ノーベル平和賞を受賞したい」トランプ大統領、ノルウェー財務相に電話で伝える(日テレNEWS NNN)

戦後80年。
世界では様々な戦争や紛争が認められるが、
表面上、日本は、比較的平和な時代だったと言えるだろう。
世界が混迷していても、
「憲法9条を守れ」
「ミサイルよりも福祉を」
などと選挙公約で述べている方々もあるくらいだ。
それは、究極の理想論だ。
平和ボケした国民は、世界情勢を正しく理解している人が
どれだけいるのだろうかと訝しくなる。

ウクライナとロシアの仲裁役を買って出たトランプ大統領は、
見返りに名誉を期待している。
しかし、彼のどこかに、受賞にふさわしい行動が認められるだろうか。
ノーベル賞の立候補は、聞いたことがない。
また、仮にあったとしても、公にされたことはないだろう。

ノーベルは、スウェーデンの化学者、発明家、実業家だ。
「可能な限りの最短時間で、かつてないほど
大勢の人間を殺害する方法を発見し、富を築いた人物」
と評されている。
ダイナマイトの開発で巨万の富を築いたことから、
「ダイナマイト王」ともいわれる。

その贖罪の意味でも、遺言で財団を創設し、
今のノーベル賞に繋がっているとされる。

自国ファーストの、世界に対する関税にとどまらず、
移民政策における、有無を言わさぬ無慈悲な強制送還、
人道支援に対する拠出金停止に伴う、貧困国の深刻な飢餓、
地球温暖化対策からの離脱、…
これまでアメリカが行ってきた人道支援のいくつもと、
反対の政策を行う大統領令への署名と実行は、
平和と対極的な立ち位置にある。

冒頭のウクライナとロシアの仲裁も、ミーイズムの
独善的な主張に終始するのは眼に見えている。

鬼籍のノーベルは、トランプ大統領に対して、
生前、「死の商人」と揶揄されたものの、巨万の富を築いた自分と、
同じ匂いを感じているのではないだろうか。
彼には、その贖罪である、「ノーベル平和賞」の受賞は値しない。

戦後80年、カラーでよみがえる“戦時中の動物たち”の姿とは? AIと人力で戦争写真を着彩、第一人者が語る思い

戦後80年、カラーでよみがえる“戦時中の動物たち”の姿とは? AIと人力で戦争写真を着彩、第一人者が語る思い(ITmedia)

戦後80年。
当時を実際に体験し、それを後世に語り継ぐ語り部の数は激減した。
だからといって、その時代を生きた方々の存在を風化させてはならない。
子々孫々、未来永劫に語り継いでいかなければならない。

そこで、脚光を浴びるのがモノクロ写真のカラー化である。
モノクロだと、何処か観念的であるが、
カラーに再生されると、ビジュアル化され、
同時代に生きているような臨場感を得る。
戦争が過去の遺物ではなく、
いつ遭遇してもおかしくない、身近な出来事になる。

過去の反省は、自分のこととしての置き換えが大切だ。
今、自分が写真の世界にいたとしたならば、
どう感じるか。
どう行動するか。
何をしなければならないか。

等身大でものを考えることができるようになる。
先人がたどった軌跡は、
つまり歴史と、私達の存在は同じベクトル上にある。
終わった過去ではなく、今後、
同種事案を防止する意味でも、大きな教訓を与える。

技術は進歩する。
今を生きる私たちは、その技術を駆使し、
未来に語り継がなければならない。

JKのBirthday

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いくつになっても、祝ってくれる人があるのは有難い。

新証言・新映像「燃えている状況は今でも脳裏にはしっかりと」自衛隊パイロットが初証言 日航機墜落事故40年 墜落事故直後に現場に入った自衛隊の活動記録映像を入手

新証言・新映像「燃えている状況は今でも脳裏にはしっかりと」自衛隊パイロットが初証言 日航機墜落事故40年 墜落事故直後に現場に入った自衛隊の活動記録映像を入手(TBSテレビ)

あの惨劇の日から40年の月日が流れた。
新たなものとして、今時流れる映像に、
違和感を覚えながら、証言を聞く。

何が真実で、何が嘘か。
結局、今もわからずじまいだ。

真実を糊塗しようと思えば、大きな力で何とでもなる。
白を黒にすることもできるし、黒を白にすることもできる。

様々な証言や、エビデンスから、
現在出されているだけの、事故検証の内容では覆せない事実がある。
自衛隊機の爆撃説が、単なるデマであるならば、
なぜ、現存するフライトレコーダーが開示されないのか。
裁判所も、開示命令が出せないのか。

公に言われるように、ボーイング社の整備ミスが起こした事故ならば、
正々堂々と証拠の開示がされていいはずなのだが、
40年経ってもそれがされていない。
疑惑はさらなる闇に包まれる。

個人の人権がないがしろにされている感は拭えない。
何が真実で何がデマか。
当時の政府高官と、航空会社、
墜落現場の周辺に住まう人、活動に携わった自衛隊員、
いの一番に、墜落の知らせを受け、救助に向かった米軍パイロット、
事故にかかわった人しか知りえない事実が真実を紡ぐのではないか。

「デマ」の一言で一刀両断に切り捨てるには、
あまりにリアルな書籍を、多くの人にさらなる検証のスタンスで読み解いてほしい。

青山透子著 
『天空の星たちへ:日航123便 あの日の記憶』2010年4月29日、マガジンランド ISBN 4-94410-190-2
『日航123便 墜落の新事実:目撃証言から真相に迫る』2017年7月30日、河出書房新社 ISBN 978-4-309-02594-0 – 全国学校図書館協議会選定図書
『日航123便墜落 疑惑のはじまり:天空の星たちへ』2018年5月28日、河出書房新社 ISBN 978-4-309-02702-9
『日航123便墜落 遺物は真相を語る』2018年7月21日、河出書房新社 ISBN 978-4-309-02711-1 – 全国学校図書館協議会選定図書
『日航123便 墜落の波紋:そして法廷へ』2019年7月12日、河出書房新社 ISBN 978-4-309-02812-5 – 全国学校図書館協議会選定図書
『日航123便墜落:圧力隔壁説をくつがえす』2020年7月21日、河出書房新社 ISBN 978-4-309-02906-1
『日航123便墜落事件 JAL裁判』2022年12月2日、河出書房新社 ISBN 978-4-309-03052-4
『日航123便墜落事件 隠された遺体』2024年8月13日、河出書房新社 ISBN 978-4-309-03202-3

小田周二著
永遠に許されざる者 日航123便ミサイル撃墜事件及び乗客殺戮隠蔽事件の全貌解明報告
524人の命乞い 日航123便乗客乗員怪死の謎
日航機墜落事故 真実と真相 御巣鷹の悲劇から30年 正義を探し訪ねた遺族の軌跡

マクドナルド、ハッピーセット「ポケモン」で転売・混乱受け厳格な販売制限へ 公式アプリ退会処理も

マクドナルド、ハッピーセット「ポケモン」で転売・混乱受け厳格な販売制限へ 公式アプリ退会処理も(食品産業新聞社)

本当のサービスとは何か。
定価を安値にすること。
オマケをつけること。
いずれにしても、一般には、
買い手が得になることをサービスと捉える。

しかし本当のサービスとは、何も安売りすることではなく、
買い手の求めに応じて、求めたサービスを迅速かつ、
丁寧に行うことなのだと思う。
少しくらい値が張ってもいい。
顧客満足度の高いサービスを提供することだ。

昔、昭和の高度成長期、
オマケ合戦がサービスの主流だった。
洗濯洗剤を買うと、「金・銀・パールプレゼント」。
キャラメルは、一粒で300メートル、
上部におまけのおもちゃがついていた。
キョロちゃんのチョコレートコーティング菓子は、
開け口となるくちばしに、
キョロちゃんが印刷されていると、
おもちゃの缶詰がもらえた。
チョコバットは、ホームランが出ると1本オマケ。
ヒット4枚で、1本もらえた。

そして、仮面ライダーのスナック菓子は、社会問題となった。
おまけのカード欲しさに、子供らが大量に購入し、
本体が食べずに捨てられた。

50年以上前と、同じことが今、マクドナルドで起こっている。
世界を見渡せば、戦争や内乱で食べ物がなく、
餓死する子供が少なくないのに、
持てる国はカード欲しさに食べ物を廃棄する。

マクドナルドは、持てる国の子供に
「食育」につながるサービスを施すべきだ。
地球温暖化で気候がこれだけ変動する中、
今後も作物の生育が不作になることは想像に易い。
なおさら、フードロスを抑える取り組みが必要になる。

人の欲望をそそり、所有させることだけがサービスではない。
そろそろ大量消費社会は、終焉させなければならない。
人類が存続するためには、食べ続けなければならない食の問題に、
正面から向き合い、
子供のうちから、食の重要さ、楽しさ、効率的な食べ方、健康といった、
生きるために必要不可欠な、学習をさせる機会を上手に捉えてほしい。

【大雨特別警報】熊本県・八代市、宇城市、氷川町に発表 ただちに命を守るため最善の行動を<警戒レベル5相当>

【大雨特別警報】熊本県・八代市、宇城市、氷川町に発表 ただちに命を守るため最善の行動を<警戒レベル5相当> 11日05:25時点(TBS NEWS DIG Powered by JNN)

多くの地域で、深刻な雨が降り続く。
今年は、梅雨が短いなどとされていたが、
その後に、大量の雨が集中して降れば
トータルで考えなければならない。
お盆休みのこの時期、多くの人が帰郷していることだろう。
子供達は、旅行先で様々な計画を楽しみにしていたと思うが、
それどころではない。
テレビをつければ、アナウンサーが、
「命を守る行動をとってください」
と連呼している。

画面に映し出される風景は、冠水した町、
川と化した道路、大きな河川の橋げたが、いまにもあふれんばかりの、
茶色く濁った濁流に、負けじとばかりに踏ん張っている映像である。

日本は山が多く、人が住まう場所は、平地のごく限られた部分だ。
よって、ひとたび大雨に見舞われると、
川の氾濫が懸念され、土砂崩れや、山津波の恐れがある。

線状降水帯は、何処に現れるかわからない。
一度現れたら避けようがない。
地震も同じだ。

それでも、災害列島に住む私たちは、
ここで住み続けなければならない。

これ以上大きな災害にならないよう、
祈念することしかできないのが歯がゆい。

湾岸タワマン30階を購入も「夏の高層階は地獄です」5年間かけて分かった“大誤算”【1級建築士は見た】

湾岸タワマン30階を購入も「夏の高層階は地獄です」5年間かけて分かった“大誤算”【1級建築士は見た】

近年、都市部では集合住宅が増えているように思う。
都心のマンションは価格が上昇し、庶民には手が出にくくなっている。
駅チカなどの立地、眺望、戸建ての様な定期的なメンテナンス、
庭の手入れが不要なマンションは、若者に人気という。
特に、眺望がすばらしい高層マンションは、
上の階に行くほど価格が高くなる傾向がある。

しかし、私はと言うと、間違いなく地ベタ派だ。
そもそも、高所恐怖症なので、眼下の眺望を楽しむ余裕がない。
エレベーターがすぐ来ないのにイライラする。
通勤通学時間帯はなおさら混む。
長時間の停電があった場合を考えると、30階までの階段は想像を絶する。
買い物の荷物を運ぶのに、駐車場から部屋が遠いのは非常に不便だ。
地震の際には低周波振動の影響を受ける。
都心など、特に、外国人が投資目的で所有するという。
無許可の民泊が横行し、騒音、ごみ等、
社会問題化している場所もある。

そして何より嫌いなのが、区分所有権だ。
自分のところが被害が無くても、同じ建物の他の場所に
大規模修繕が必要な場合は、
否応なく、等しく出費が必要とされる。
阪神大震災のとき、大きな問題に発展した。

それに加えて、近時の温暖化によるヒートアイランド現象はいただけない。

高い買い物をして、この先、温暖化が収まる気配もなく、問題は存続しそうだ。
やはり、地に足がついている戸建てを超えるものはないと思う。

YANMAR TOKYO

YANMAR TOKYO 

東京駅の目の前、八重洲口のビル一階、正面玄関に、
場違いな「トラクター」が鎮座するビルがある。
農耕機械の大手、ヤンマーが展開する建物だ。
その昔、ヤンマーといえば、「天気予報」だった。

2年前に、こじゃれた店を展開するピルが完成したことを知らなかった。
若い人に連れて行ってもらい、開眼した。
コンセプトにのっとったビルは、見学にするだけでも楽しい。

米をテーマにした食材を提供するレストランは、
現金が使えず、年寄りには酷なシステムだが、美味だった。

東京駅は、自分のテリトリーだと思っていたが、
目的意識をもって歩かなければ、見落としが多いことに気づく。
足しげく通った、八重洲ブックセンターが閉店して久しいが、
丸の内側には、代わりの書店、オアゾがあり、
そこここに、新たな商業施設が息づいている。

若者の感性が新鮮な体験をさせてくれた。

吹き抜けのオブジェ、トイレに続く長い廊下。
新鮮な景色に、思わずカメラを構えてしまった。

ヤンマーオブジェ

ヤンマー廊下
街は、絶えず進歩し、時代を作り出す。

固定観念にとらわれず、好奇心をもって散歩するのがいい。
万年青年、八重洲を闊歩。

日米、トランプ関税で食い違い表面化 合意文書なしが裏目、石破首相の責任論に発展も

日米、トランプ関税で食い違い表面化 合意文書なしが裏目、石破首相の責任論に発展も(産経新聞)

口約束でも、契約は成立する。
しかし、その内容に齟齬が生じないように、
文書にするのが一般である。
裁判に発展した場合、エビデンスとして、
契約書が大きな意味を持つ。

軽微な契約については、
例えば、コンビニで水を買うような、売買契約にまで、
いちいち文書を交わすことはしない。
しかし、労働契約、顧問契約、不動産の売買など、
重大な権利関係に関しては、
文書で契約を交わすのが一般的だ。

今回の関税について、なぜ合意文書がなかったのか。
経済再生担当の赤沢亮正大臣が何度も米国を訪れ、
交渉したはずの結果が、白日のもとになった。

そもそも、なぜ、世界はアメリカから
不平等な関税を押し付けられなければならないのか。

日米交渉で合意した日本からの5500億ドルの投資について
「野球選手が契約時に受け取る契約金のようなものだ。
私たちの資金であり投資のための資金だ」
などと都合よく、国民の血税を巻き上げられなければならないのだろうか。

世界は混迷を極める。
不愉快極まりない。

巨大な軍備を、核を保有する国が、支配者になり、
それ以外の国が、被支配者になる構図は、実に前近代的である。
植民地政策が失敗して、多くの国が独立を果たした。
今、再編成され、再び経済的植民地政策が展開されるのか。

関税のブーメランは、アメリカ経済を直撃するはずだ。
高い関税が上乗せされた物品を購入しなければならない国民は不幸だ。
アメリカファーストとは、お世辞にも言えない。
同国を含め、世界がどこまでトランプ大統領の愚行を甘受するのだろうか。

「悪魔のような制度」自治医大・修学金等3766万円の“一括返済”巡り卒業生の医師が「違憲」主張 大学側は否定し“反訴”予告

「悪魔のような制度」自治医大・修学金等3766万円の“一括返済”巡り卒業生の医師が「違憲」主張 大学側は否定し“反訴”予告(弁護士JPニュース)

自治医大の修学金制度は、その目的を見定める必要がある。
家庭の経済的格差により、
能力がある人材を埋もれさせない制度であると当時に、
地域による医療サービス偏在を是正する意味もある。

外観的な制度の概要は評価すべきだ。
しかし、借りた金は弁済する。
その、返済の方法が、
憲法に保障された人権の観点から妥当か否かが問われる。

個人は、千差万別、個々における事情がある。
自身の行動は、家族の状況に応じて制約され、
思うがままにできない場合もある。

労働の現場を考えたとき、
配転命令につき、個人の事情を最大限に汲むのは自明の理だ。
病気の親や、障害を持つ子供を養育している場合など、
就業規則に定められた配転命令を拒む正当な理由とされる。

では、奨学金を受けた医師の場合はどうだろうか。
医師とて、職業人である前に家庭人である。
よって、家庭の事情が込み入っていれば、
使用者側が斟酌するのは当然である。

せっかく医師の免許を取得しても、
公務員が故の兼職禁止からくる経済的な困窮、
勤務地を選択できない息苦しさ。 
そうした生活環境の劣悪さから、
医師の道を歩み続けられず、
借金だけが残るのであれば、本末転倒である。
市井の人からすれば、安定した公務員の地位は垂涎の的であろうが、
それでも、家庭の事情は個々に異なる。

勿論、原則は貴ばなければならない。
しかし、個人の実情に応じ、例外を設け、
血の通った対応があって然るべきだ。

制度の趣旨は何か、目的は何か、
その目的を達成するために、何が必要かをトータルで考えるべきだ。
患者の痛みが分かる医師を多く要請するため、
経済的理由から職業選択の自由が阻害されない、
制度の再構築を推進してほしい。

支払い対応で15社に最低評価 中小企業庁調査、社名公表

支払い対応で15社に最低評価 中小企業庁調査、社名公表(共同通信)

国が、最低評価の社名を公表することの意義は大きい。
…だけで済む記事ではない。
重要な論点を抑えたうえで、この記事を押し測ることが重要だ。

「最低評価」の烙印を押され、企業名を公表された企業は、
ブランドイメージが低下する。
早急に現状を改善しなければしなければ、社会的制裁を受けることになる。
ある意味、罰金を科されるより、改善における実効性が期待される。

よって、官庁がこれをすることになれば、
それなりの根拠を必要とする。
法律に根拠はあるのか?
裁量であるならば、官庁に権限が委任されているか?
調査の方法は公正か?評価基準は明確化されているか?

こうしたポイントが明確にされていないと、
単に省庁が恣意的に行った調査であり、企業いじめと受け取られる可能性がある。
場合によっては、信用毀損行為にもなりかねない。

中小企業基本法は、第十条に、調査に係る規定を置く。
(調査)
第十条 政府は、中小企業政策審議会の意見を聴いて、
定期的に、中小企業の実態を明らかにするため必要な調査を行い、
その結果を公表しなければならない。

しかし、結果の公表の範囲、方法は明示されておらず、
官庁の裁量が大きいものと思われる。

いずれにしても、企業名を公表することは、
行政がかなり踏み込んだ対応をしたことになる。

下請けに代金が支払われない問題は、
大阪万博のパビリオン建設でも耳目を集めている。

下請け企業にとって、支払いの迅速性は死活問題だ。
契約は、同時履行の原則を貴ばなければならない。

元兵庫県弁護士会副会長が預かった遺産9500万円分配せず 面談応じず調査段階で公表

元兵庫県弁護士会副会長が預かった遺産9500万円分配せず 面談応じず調査段階で公表(産経新聞)

どんなに苦労して資格を取得したとしても、
末がこのありさまではいただけない。
同じ士業の看板を掲げていても、成功する者とそうでない者がある。
クライアントは、どのような人に依頼したいと考えるか。

誠実で、勤勉で、その業界に必要な知識のアップデートが常にされている人。
欲を言えば、その分野にとどまらず、話題が豊富で、とにかく頼りになる人。
仕事が早く、報告は手の届くところまで丁寧にする士業者。

これでいて、報酬が安いにこしたことはないが、
こちらがしてほしい手続きを、確実にしてくれるならば、
報酬は少しくらい高くても納得がいく。

こうした士業者は、評判が評判を呼び、繁盛するのだろう。

他方、業界の役をしたところで、
目の前の多額な預り金に目がくらみ、
横領するようでは、始業のプライドが泣く。
68歳にもなって、副会長歴任者が横領では晩節を汚す。

こうした事象は、何も今始まったものではない。
過去にも、報道された横領は数多い

一般人は、「弁護士」という肩書のもとに、仕事を依頼する。
その肩書きを悪用して、横領したのであれば、
会としては、その保障を考えなければならないだろう。

そうした保証はあるのだろうか。
日本弁護士連合会のHPを調べてみたところ、
依頼者見舞金制度について」というページがある。
まさに、弁護士を信用して
事件を依頼したクライアントの
金品を横領された場合に支給される「見舞金」制度だ。

しかし内容を見ていくと、確かに見舞金程度の金額であり、
「被害者1人当たり500万円の枠内で決定」され、
「同じ弁護士に被害者が複数いる場合は、
弁護士1人につき総額2,000万円の枠内で決定」
と書かれている。

そうすると今回のケースは被害額が9,500万円であることから、
着服弁護士が任意に返済しなければ、見舞金の最高額を受給できたとても、
残りの7,500万円は、泣き寝入りということになる。

事件の依頼に、何を信用して選択をすればいいのか、
弁護士も、玉石混交。
その選び方は、頭の痛い問題である。

原爆が落ちて避難する途中、保育園の鉄棒で少女たちは遊んだ……戦争の真実を伝える注目の児童書

原爆が落ちて避難する途中、保育園の鉄棒で少女たちは遊んだ……戦争の真実を伝える注目の児童書(読売新聞)

日常の中の非日常は、後に、事実を俯瞰できるようになってから、
ようやく、その恐ろしさを現実のものとして覚知することになる。
正しい情報がなければ、日常と異なる奇異は、
その重大性・緊急性が見落とされがちである。

80年前の世界は、世界が戦争をしていた。
その悲惨さ、悲しさ、虚しさ、食料がないひもじさを、
当時の人々は、十二分に体感したのだが、
語り部が少なくなり、代替わりしつつある今、
そうした戦争体験の伝承が薄れつつある。

世界は再びカオスの中に存在し、
弱いものにしわ寄せがされている。
国際社会が、出過ぎた愚行を抑える術を持たない。
力を持つものは、その力に任せて、弱気をくじく。

ガザも、ウクライナも、非日常的な状況が日々報道されているためか、
そうした悲惨な状態が常態化してしまい、解決能力が麻痺している。

映像で困窮する人々に対して、
自分が、家族が、親しい人がそうだったらと、少なくとも置き換えが必要だ。
幸福に身を置くものは、そうでない人に、その福を分け与えなければならない。

比較的安定した国に住まう私たちは、何をすべきか、何ができるか。
とりあえず、粛々と、平和への真摯な希求と、
そのための啓蒙活動を後押しするしかない。

80年目の終戦記念日は、過去のものではない。
いまを生きる者として、心して迎えなければならない。

外国人観光客〝宿泊後〟部屋の惨状にSNS騒然…「ひどすぎる」「もう事件現場」 清掃スタッフへのねぎらいの言葉も

外国人観光客〝宿泊後〟部屋の惨状にSNS騒然…「ひどすぎる」「もう事件現場」 清掃スタッフへのねぎらいの言葉も(#OTTOライフ)

「来た時よりも美しく」
「立つ鳥跡を濁さず」
一般的な日本人のDNAは、これが標準装備であり、
以心伝心である。

よって、いくらインバウンドの客が金を落としていくからと、
この散らかりようは許容の範囲を超える。理解しがたい。

これは、山梨県河口湖における観光タクシーの運転手の談。
中国人の観光客はマナーが悪いという話から、
ある客は、タクシーの中でフライドチキンを食べた際、
その骨をポイポイと捨てるとのこと。
見るに見かねた運転手が注意すると、
「中国では、掃除する代金も運賃に含まれている。何が悪い。」
と開き直られたそうだ。
そこで、運転手も負けていない。
「ここは日本だ。日本のルールに従ってくれ!」
と正論を吐いた。郷に入れば郷に従え…御尤もだ。
そうしたところ、
「将来、中国の属国になる日本人が何を言う!」
と反論したそうだ。

相手に対するリスペクトがない人種と、
うまくやれという方が無理なのかもしれない。

今、いたるところでそうした文化の異なり、
認識の違いが問題になる。
インバウンドは、おそらく一過性のものだ。
そうした外の人間が来なくなっとき、
傍若無人を忌避し、観光を控えていた内の人間が、
再び客として戻れるかが最大の懸念材料だ。
モノの値段、対応、
その他すべてがインバウンド仕様になっていると、
元に戻すのは至難の業だ。

早くのびのび、ワビサビの京都観光がしたい。
心静かに富士山を眺めたい。
銀座の街を闊歩したい…と思うのは私だけだろうか。
大きな声の中国語が飛び交う喧騒に、疲れを感じている。

当面、「わ」と「れ」で始まる、
ナンバープレートの乗用車には気を付けよう。
観光地の駐車場で見かけるこうした車は、
レンタカーであり、外免で運転する外国人がほとんどだ。
「わ」「れ」と事故を起こしても、
保障が十分に受けられない可能性がある。
警察も、信号無視・一方通行違反・スピード違反など、
すぐに帰国してしまう外国人からは、
「反則金をとることができない」、という理由で、
交通違反のとり締まりをしていないという話もある。
なおさら気を付けなければならない。

インバウンドは、日本経済の支えになっていることは事実だが、
その功罪を冷静に見つめなおさなければならない。